『図書館戦争』がなぜこんなにも私にツボだったかを考えてみる(ネタバレ有)

ネタバレ有なので、見たくないかたは即座にお戻りください!

 

有川 浩『図書館戦争』を読みました。角川文庫版。ごめん、B○○K ○FFで買った……。

手に取ったきっかけは幼馴染に「読んだことある? 面白かったよ。なんとなく氷砂糖ちゃん思い出して」とメッセージを貰ったこと。
幼馴染とは連絡先は知ってるしFBでつながってるんですけど、近況にイイネ付け合うくらいで、メールとかメッセージとかは久々でした。

映画にもなっていたし、マンガも出てるそうだし、ドラマにもなってたんだっけ?
ツイッターみてると本読みさんの間では既に基礎教養の域。

なぜ今まで手に取らなかったかというと、だいたい以下の3つ。

・ オタク以外の間でも話題になってたので、時間があるときにでも映画でもレンタルすればいいかなって思ってた

・ 流行りを「後追い」するのがちょっと悔しかった

・ 読むのが面倒だった

最後のはわりと悩ましいところで、家にいるとほとんど本読まないんですよね、私。
家って誘惑いっぱい。パソコンとかテレビとか。加えて、病状が安定しないときは長い文章読んでも頭に入ってこなかったり。

そういうわけで、子供の頃に本を貸し借りもしていた間柄である幼馴染にオススメされたのは、どーんと背中を押してもらえたことなんです。

で、読んだんですが、
めちゃくちゃ面白くて、超ツボでした……!!
勧めてくれた幼馴染に超感謝……(ほろり)
(語彙力)

さて、読む前の『図書館戦争』のイメージは、「現代風刺SF」というものでした。
主に読んだ人の発言の印象による。

読んだ直後の印象は「SF設定のお仕事エンタメ」となりました。

一応書いておくのだけど、私の中の「SF」というジャンルはすっごく幅広くて、サイエンスフィクションはもちろんSFだし、ディストピアものもSFに入れちゃってるし、未来のことを扱っているものはだいたいSFでいいかなーって認識だし、まあ要するに科学的であれ仕組み的であれ「理屈があるものはSFのような気がする」って感じです。

映画もマンガも見ずに読んだので登場人物のビジュアルイメージってまっさらだったんですが、読んでいるときの顔のイメージはこんな感じでした。

郁 …… 高校のときの陸上部の後輩
堂上 …… 暗殺教室の烏丸(マンガの)(桔平さんでもいいかも)
柴崎 …… ガルパンのダージリン(アニメ見たことないけどツイッターでネタマンガが流れてくるからそれ)
小牧 …… 銀の匙の相川
玄田 …… ハガレンのアームストロング(弟)

手塚だけなんか顔のイメージがあんまりわかなくて、でもそれでもインテリ系のシュッとしたスマートな感じを想像。
二次元三次元が入り混じってますが、イメージなんてそういうものだ、イメージとはイデアだ(?)

この読了直後の時点での「なんで私にツボやったんやろ分析」は、

・ もともと「男性社会の中に入っていって活躍する女性」というストーリー(フィクション/ノンフィクション問わず)が好き

・ 熱血バカ主人公が好き

・ 主人公の周囲の人々(特に男性)のいやらしくないインテリ感が好き

・ 風刺の効いた設定が読みやすいエンタメになってたから好き

・ 女性主人公の商業小説を超久々に読んだから新鮮だった

この5つくらいでしょうか。
最初のはウオッカ(@64年ぶりダービー牝馬)とか菜七子ジョッキー(@JRA)が好きなのと同列な感じです。なんでどっちも競馬か。
ふたつめは少年漫画読むときのメンタリティ。
みっつめは性癖。
よっつめは500文字小説とか超短編競作とかのあたりで普段から好んでるものですね。
最後のは、確認したら2年ぶりでした。同人誌で読んではいます。

で、なんかそんなことをぼやぁっと読書メーターに登録して、他の人の感想をつらつらと読んでいってたんですね。
多く言及されてて気付いた。

そうだ、これ、ラブコメだ!!!

やばいっすよ、商業のラブコメなんて読むの、マンガ含めてもいつぶりよ。
最後に読んだのってティアラ文庫じゃ。

ラブコメと認識すると、読んでるときに思わず笑っちゃった「手塚から郁への告白」とか「郁と堂上とのイチャラブ未遂」とか、まさにそれやん!!

で、読書メーターの他の方の感想で、巻末スピンオフ(と対談)の存在を知る。
うん、あとがきから先読んでなかった。
商業のあとがきって「キャラとして面白いと認識してる作者」のものしか読まないんだよ基本……。

なのであとがきから残りを読んだのですが、
スピンオフ、べったべたに甘いな!!!!!!
やば、堂上かわいい

シン・ゴジラ関連で「うわべだけの恋愛を入れられても興ざめなんですよ!」みたいなツイートを最近よく目にしていたわけですが、『図書館戦争』読みながら「こういう描き方だったら恋愛入れられても面白いのになあ」と思っていました。

ちがうのね。
「恋愛を入れてる」んじゃなくて、「恋愛がメイン」なのね。そりゃメインテーマだったらしっかり描かれるわ。
読みながら思っていたことを解説されたようで目の前が開けました。

さて、以下は読みながらイイナと思った部分。
この記事地味にすでに書き始めてから2h以上経ってて、疲れてきたので簡単に。

 

 

「お前は脊髄で物を考えるクセをどうにかしろ、案件は脳まで持って行け」

 

「お前、俺と付き合わないか」

 

「犯罪者に対して法を守る必要はない、と仰いますか?」

 

「キズモノだからって弾くような男と結婚するのは構わないのか、それ」

 

「堂上教官は痒くないんですか、あれ」
「痒いに決まってるだろうが」

 

ひけらかすみたいに難しい言葉使うのやめときな、親切じゃないから

 

「今に見てろチビ! 大っ嫌い! だって」

 

2巻以降は書店で買います!

こういうのって最後にアフィリエイトリンクとか張ったらいいんです?
アフィリエイトってどうやるのだろう、だれかおしえてー(ggr)

折本つくって配信してみた

折本をネットプリントで配信してる人を見て「いいなー」って思ってたので自分でも作って配信始めてみました。

セブンイレブンのネットプリント(マルチコピー機)で【S8AE43PK】をどうぞー。
白黒、20円です。
7/30まで。

DSCN1339

女性型アンドロイドと「僕」のお話。1,000文字をちょっと超えるくらい。
「little SF story」とか名乗ってます。

otteeとネットプリントの操作練習を兼ねてるので、わりとシンプルなものになりました。

再録というか、再配信というかは今のところ未定です。
このサイトでPDFを配布してもいいかなあとは思っているけど、やるかどうかは未定ですので、興味のある方はプリントをよろしくお願いします。

ポエイチ2016行ってきた

昨日、今日と、福岡ポエイチに顔を出してきました。

今年は、即売会は両日とも13時開場でしたので、昨日はまだ開場したてですいている状態、今日はトークイベントから流れてきた人が待ち並んでて大混雑、といった具合でした。

冷泉荘、クーラーが新しくなってました。超涼しい、ところと蒸し暑いところと。クーラーの直風当たってたブースの方は寒いっておっしゃってましたね。

大坂文庫さんでるのチェックしそびれてたわぁ、上住さんすみません(笑)。
久々に牟礼鯨さんから例の儀式をやってもらったり。
酔庫堂さんの前と灰猫空想歌さんのまえで長々喋ってすみませんとか。

トークイベントは事前にもうちょっと飲み物を摂取しておくべきだった。
あと、ぎりぎりまでウォークマンしてた方がざわつきを回避できたかも。
喫茶店で時間つぶすのに、前日買った本でも持っていけばよかった。
TrueMemoryさんに感想伝えられてよかった。
トークイベントで疲れてたのと混んでたのとで、二日目の即売会は早めに帰りました。

そんなこんなでこの土日は一切カキモノしてないです。