事情があって名前は出せないんですが、入り浸っていたSNSがサ終しました。個人運営でしたからいつか終わるんだろうなとはずっと思っていたのですが、思ったよりその日は早く来ました。
さて、小説を読んだり書いたりするのが好きな人が集まった場所であったそのSNS。過ごした日々は他に代えがたいものだったように思います。
そこでのスクリーンネームは「さとう・こおり」。SNSのときはだいたいそう名乗っていますが。アイコンはおさかなでした。さとうさんと呼ばれたりこおりさんと呼ばれたり、おさかなさんと呼ばれることもありました。アイコン画像はもともと自筆だったので、アレンジというかバリエーションも描きました。青い海を泳いでいるのが基本で、お正月三が日にまず炉端焼きのお魚を描きました。ウケた。夏の暑さに耐え切れず、アクアパッツァになったお魚も描きました。ウケた。いつか描きたいとずっと目論んでいて、なんとか描きあげたお造り。ウケた。楽しかったですね。食べられたり口に押し込んだりしました。
そういう「遊び」が機能する場であり、小説の読み書きが好きなひとがほとんどだったので平均的読解力も高く、すれ違いが生じても捕捉の積み上げで争いごとは起こりにくかったのも魅力でした。
好きな本を勧められたり、逆に勧めたり。映画や漫画や、アニメなどの布教活動も活発で、雰囲気としては「コテハンのチャットサイト」みたいな感じ。よく飯びらかしをしていたりもね。突発的に文芸お遊びが始まることもあったのでそういう「テキスト表現による遊び(ゲーム)」に飢えている私はノリノリで参加しました。
つらいときはミニキャラが撫でてくれるリアクションが付いたり、褒めろと求めたときは偉業をもじったリアクションが付きました。優しい場でした。
不満がなかったわけではありません。合わないなと思った人はブロックミュートしていましたし、約束を反故にされたことに怒り落ち込んだこともまあまああります。けれど、全体として見れば穏やかで安心できる場所でした。
サ終で住民たちは別SNSへ散り散りになっていきました。元そのSNS住民で集まっているコミュニティは存在しますし私もいくつかには参加していますが、あの空気感をそのまま継続することは難しいでしょう。
卒業。とでも言えばいいのかな。
今はまだ少し寂しいですが、いつかそれも忘れてしまうでしょう。そしてふと思い出すかもしれません。未来のことなんてわからないですから。
ありがとう、あの場所で出会った人たち。

