ときどき、書店に行く。ブックオフみたいなところでいいこともあるし、新刊書店じゃないとダメなときもある。今日は蔦屋書店に行った。
話題書が並んでいるコーナーは華やかだ。表紙を上にして置かれた本たちはもちろん表紙そのものもデザインが良く、タイトルも目を惹き、さらにポップが置かれていたりする。同人誌を作るときは基本的には表紙も自前で作っているので参考になることもある。おおむね目の保養だけで終わってしまうけれど。
正直に言うと蔦屋書店、TSUTAYAはあまり好きな書店ではない。本の並びがいまいちわかりにくいし、突然雑貨を売っているコーナーが現れたりする。私は本を見に来ているのに。
小説が並ぶ棚まで辿り着き、ざっと背表紙を眺めていく。このフロア全体から見れば随分と狭いエリアに押し込められているなと思う。小説、時代小説、詩歌、と来て小説教本のような棚があった。数段分(もちろん同じ本が何冊か並んでいたりはする)の教本を見て、これに需要があるということは書きたい人がそんなにいるのかと驚き、そして私は書き手として何を書きたいのだろうという思いが脳裏をかすめる。振り切って、商業作家をやっている知り合いの本が並んでいることを確認して蔦屋書店を後にした。無策で本を買うにはお財布が寂しい。
その蔦屋書店から目と鼻の先に小規模なブックオフがある。覗いた。今の気分じゃないなと思いながらマンガや雑誌や自己啓発書、文芸書などを眺めて、お金が使いたくなって2冊だけ買った。千円以内で収まった。
例のモノカキが集うSNSがサ終してからもうすぐ3ヶ月になる。いくつかのSNSをタブで開いたままあっちを見たりこっちを見たりしている。そしてやっぱり、どこもいまいち居場所としてしっくりこないなと思う。
モノカキが集まっているSNSコミュニティ自体は存在する。けれど、ラノベ文化からちょっと遠いところで生きてきたので「ラノベで作家デビュー!」みたいな人は異文化人だなと感じる。別のところでは「文章はエッチな表現をそのままみられるので好き」という言説も目にするが、性的センシティブ表現は、まあ書かないわけではないけれどメインではないのでお呼びでないのね、という感じだ。
書き手としてどこへ行きたいのだろう。
旧名義のころだけれど、商業のアンソロジーに作品を掲載してもらったことはある。今みたいにコミッションのようなものが広がるより少し前に原稿依頼を受けてお金をもらって文章を書いたこともある。
売れたいのか? と訊かれたらNOと答えるだろう。けれど読まれたいのか? と問われれば条件付きYESといったところか。私の物語を必要としてくれる人のもとに届けばいいと思っている。ありがたいことにウェブメインの活動のわりに感想をいただく機会は多い方だと思う。恵まれているなと思う。
20年書いてきたのでそれなりの文章技術はあると自認しているけれど、かといって飛びぬけて巧いわけでもなく、物語自体もドラマティックさに欠けているなと思う。
そんな私の文章を読んでくださってる方々、ありがとうございます。
