刀剣乱舞無双、クリアしました

土曜日にワクチン打ったら24時間後に最高38.3℃の熱が出てしんどかったです。そんなわけで昨日は解熱剤飲んで寝てたら一日が終わりました。夜中からごそごそととうらぶ無双をプレイ、クリアしました。熱は下がったよ。

ストーリー的なネタバレとか考察とかは、とりあえず今はブログでやるつもりはなくて、伏せ太に流してます。興味あったら読んでみてね。叫んでるだけだけど。

ゲームという媒体の強さ

もう10年くらい前の話になるんですが、わりと仲良くしていた一次の同人作家さんで作品を小説ではなくノベルゲームという媒体にして頒布している方がいらっしゃったんですね。もともとそれなりの人気サークルだったらしいので毎回完売御礼だったらしく(パケ詰め大変そうでした)。

で、私も久々にゲームをやってみてゲームという媒体は強いなあと思ったわけなんです。

ながらプレイが前提のスマホゲーとかソシャゲとかはまた別なんでしょうけど、ゲームってプレイしている間は他の事なんにもできないんですよ。手は操作に使うし、目は画面を追わないといけないし、どう攻略したらいいのか頭も使う。つまりプレイしている間はゲームにどっぷりってわけです。これは私が強さと考えるのと同時に弱さでもあって、スキマ時間しか作れない人にとってはプレイがしづらい。積みゲーになったり買わなかったり、ってことになるんだと思います。

で、幸いにも私にはプレイができて、クリアまで(攻略サイトはちょっと見たけど)自力でクリアまで辿り着いた。総プレイ時間が現在のところ25時間。のんびりプレイしていました。25時間どっぷりゲームに触れていたわけです。ちなみに「現在のところ」としたのは真エンドがあるらしく、そこにはまだ辿り着いていません。

以前何かで読んだのですが、愛着というものは接していた時間の長さに比例するらしく、質よりも量に依るのだそうです。25時間。普段の生活でそんなに長い時間触れるものってそんなにないわけですよ。普通の厚さの文庫本ならせいぜい3時間(すみません遅読です)あれば読み終えますし、ハマっているミュージカルだって1公演は3時間。好きなものは繰り返し接するから愛着が増しては行きますが、1周で25時間、せっかちで飽きっぽい私にはなかなか珍しい経験でした。

で、思ったんですけど、そんな「せっかちで飽きっぽい」人にも25時間プレイさせる技術のすごさですよね。とうらぶ無双だとひとつのマップが小さい(=区切りが早い)とか、区切りごとにミニゲームで息抜きができるようになっていたり、本丸に男士を配置するだけでレベルが上がることで躓きもしにくくなっている。まあ攻略サイト見るくらいには詰まったところはあるんですが(潜入ミッション苦手!!みつかる!!)、ほぼ自力でクリアまで持って行けましたし、そこまでにある躓きそうなところにはちゃんと前以てケアが行き届いているなあ、と思いました。ストーリー運びも伏線の見せ方とか参考になるなあと思いながらプレイしていました。

そして、刀剣男士が動く喋る戦う!という姿が目と耳で見られるのはやっぱり強いです。アニメとかもそうなんですけど、映像(音付き)というやつはすっと頭に入ってきやすいんですよね。小説を読むときみたいに文字列をイメージ変換とかしなくていい。まあ本当にすごい小説はそのイメージ変換で大魔法をかけてきてトラウマレベルの印象を切りつけてくることもあるんですが、稀なので。で、ゲームだとこれにプラスして「自分で動かした/選択した」という「体験」と結びつくわけですよ。これはつよい。大丈夫ですか私さっきから強いしか書いてないですけど。まあ大丈夫じゃなくても置いていくんですけど私のブログだし。

ゲームすごいなあって思ったんですよね。

私は小説を書いているわけですけど、小説書きにはマンガを描きたくて絵が書けなくて小説を書いている人がまあまあの割合でいるそうです。その人たちに伝えたい。

「ゲームの方が強いぞ(※ただし制作にかかわる手数は考慮しないものとする)」

カギカッコ内はわりと冗談なんですけど、そりゃこれだけ大変なものを作るには人もお金もかかるわけで、商売としてやるなら売れてくれんと困るよなあと当たり前のことを思います。刀剣乱舞無双、ゲーム初心者でも楽しめるのでよかったら買ってくれ。

ついでながら私が小説を書いている理由ですが、文章表現が好きとか一番プレーンな媒体だからとかもあるんですが、わりとおおきな部分に「一人だけで完結する」というのがあったりします。現代人ナノデ自分ノぺーすデ作業デキナイノハすとれす……趣味でストレス溜めたくない……。

そして薬研さんの白衣眼鏡とてもいいですね!!!!!

書きたいものと書けるもの

結局ここに戻ってきてしまうんだなあと考えないこともない日々。

書きたいものと書けるもの、わりと乖離があるんですよね。そういう人はわりと多くはあるとは思うんですが。

書きたいものは「人の心にぐっと刺さって繰り返し思い出さずにはいられないもの」なんですけど、書けるものは「なんとなくそこにあってそのまま忘れ去られてしまうもの」なんだよなあと、まあ、たまには悩むわけです。

私は私の書く物語に世界を動かす力なんてないと思っていて、これは籠解放会レーベルで出してるものなんかが世界を動かしたくて書いていたものなんですが、世の中わりと誰が言ったかが大事で、どこの誰とも知らない弱小モノカキが言ったところで影響力なんて0に近いわけです。

氷砂糖/佐藤こおりに書けるものは何だろう。

ルーツをたどってみましょう。小学生の頃は図書室の本の気になったものを片っ端から読んでいっていました。子供向けの名作ミステリや、学研マンガのふしぎシリーズ、お小遣からは講談社ティーンズハート文庫、母の持ち物だった手塚マンガ。

小学生の頃は私の第一期乱読期とでも言いましょうか、たぶん人生で一番本を読んでいました。多感な時期でもありますからこの頃の読書が根っこかなあと思います。ミステリは子供のころからずっと好きで、ミステリの「謎解き」要素は物語を作るときの軸になるものだと思うので、基礎はここかもしれません。ティーンズハート文庫は少女マンガ的なノベルレーベルですが、たまに私の書く恋愛ものが少女マンガと言われるのはここからかも。

中学生の頃はひたすら音楽を聴いていました。J-POPばっかりですけど。J-POP黄金期だったので本当にいろんな歌詞が溢れていました。たまに言っていますが、私の語彙力の基本はこの頃聴いていたJ-POPに由来するところが大きいと思います。ラジオっ子だったので売れ筋だけじゃないアーティストのCDを買ったりもしていました。

高校の頃は音楽と並行して第二期乱読期。寮に入っていて学習時間というのがあったのですが、私は夜が覿面に弱くて、勉強はできなくてもせめて起きていられるように、と図書室の本を借りて読んでいました。村上春樹や江國香織と出逢ったのもこの頃。芥川龍之介とかも読んでいたんですが、それよりも現代文学に触れて衝撃を受けたのがこの頃だったかなあと。

大学に進学してからは本からはすっかり離れてしまい、レンタルビデオで映画をいろいろ観ていました。私は自分でお話を作るとき、頭の中でカメラをぐるぐる回しているようなイメージがあるんですが、それはこの頃に映画漬けだったからかもしれません。岩井俊二が好きでした。あと、私が唯一くらいにちゃんと読んだ文章の書き方の本と出逢ったのも大学生の頃ですね。『理科系の作文技術』という授業の副読本でレポートの書き方とかについての本なのですが、私の文章が動線がはっきりしているみたいなことを言われていたのはこの本の影響かも、なんて思ったり。

ルーツと言えそうなのはこのあたりまででしょうか。ごく普通の何の華もない人生ですが、まあ華のある人生は大変なのでこれでいいんです。本音を言えばもっとずっと平穏であってほしかった。

書き出してみて思ったのは、やっぱりインプットが足りないんでないか、ということですかねえ。そして流行を追いかけるのは昔はわりと得意としていた気がするんですが、最近はもうしっかり腰を据えたほうがいいのかもなあと思わないこともないです。トライ&エラーの試行回数が多い方が精度が上がるのは当然で、アウトプットのときもそうなんですがインプットもとにかく数を稼ぐのも大事かなあと思いつつ……億劫で……。

私にしか書けないものなんてそもそもないと思っていて、結局「書こう、書いてから考えよう」になってしまうのが私の脳筋なところ。

福岡市科学館にアインシュタイン展を観に行きました

理論を体感ゲームに落とし込んでいたり、直接触って観察できる展示も多く、なかなか面白かったです。ただ、個人的にちょっと考え込んでしまうような、落ち込んでしまうようなパネルを読んだので個別で記事を立てる気にはなれませんでした。まあ具体的に言うと、平和や政治に関するアインシュタインの姿勢というかが垣間見えるパネルだったわけですが。昨今の情勢を眺めていて、私は考えも覚悟も足りないなあと思っていたのでなんだかそこを見透かされたように思えてしまったんですよね。展示自体は大変面白かったです。下の画像はなんかよかった氏の日本滞在の感想の手記です。

【朗報】この歳になっても成長できる

べつに意識高い感じのあれこれではないんですがね、私もともと500文字小説ってのを長いこと書いていました。長く書いていれば慣れというか手癖で「このあたりで500文字」みたいなのが感覚としてわかっていたんですね。だからそのサイズに合わせて、起承転結で言えばここで転にして結にして、みたいなのを自然とやっていたわけです。

でまあ、二次というか500文字小説を離れてしまえば、どうやら一般的には「好みの文章は長ければ長いほどいい」みたいな価値観が多いようです。まあ限度(長すぎると後回しになって忘れる)はあるんでしょうけど、でもやっぱりそれなりの長さが必要で。

【朗報】コンスタントに2千字を叩き出せるようになりました!

いやほんとこれ朗報以外の何物でもなくて、正直今更長い文章なんか書けないよとヘコんでいたわけですよ。私なりに。ひとネタで2千字行くのはやっぱり難しいんですけど、ネタを2つくらい仕込んで組み合わせたら2千字はわりとコンスタントに超えられるようになりましたし、最近ときどき有馬さんとワンライで遊んでたりもするんですが、どうやら時速2千字くらいの感じで書けてるみたいなんですよね。

ただまあ一旦書きやめてしまうと飽きるというか集中が途切れるというか、2千字を超えて3千字へとなるとまた壁がありそうな気はするんですけど、希望は見えました。このまま長めの文章に慣れて、そうだなあ、4千字をコンスタントに叩き出せるようになりたいなあとか思います。1話で4千字書いたら5話分書けば2万字ですからね、私の作り方だと文庫本にしましょうかというサイズですよ。夢がありますね。というか私はいつまで同人誌作り続けるつもりなんでしょうね。いやライフワークにしてもいいけども。

ところでタロットカードを買ったんですよ。まだ何回かしか占ってないですし、カードの意味もちゃんとは解ってないんですが、去年のちょこっとBCでお迎えしたタロットカードの手引きみたいなご本で、カードから物語を読み取ればいいのさあ、みたいなことが書いてあったのでそれを支えに。今のところ自分関連のことしか占う気はないんですが、悩んだときにカードに訊いてみようかな、なんて思います。

そしてこれは何の脈絡もないけど猫の日のもちやげ&もちかし。

刀剣乱舞無双、始めました

自宅療養も解かれ、先週からお仕事行ってます。初日仕事山積みで泣きそうでした。

さてさて、2022.02.17に発売になった刀剣乱舞無双、発売日にgetしましてプレイを始めました。

やべえ、薬研さん超かっこいい……!

うごく! しゃべる! みたいな感動がすごいですね。とはいいつつまだ伯仲の章、第一章です。普段ゲームをしないひとなので難しい……かんたんモードの難易度かんたんでやってます。いま、聚楽第潜入で止まってますね。見つからずに潜入するってところ。みつかる。

もうクリアしてる人も結構いるみたいで、まあもともとゲーム得意じゃないしなーとのんびりプレイしております。1時間ゲームしてたら疲れて中断しちゃうし。

かんたんモードでもわりと集中しないと進めない本編の合間にミニゲームやるのが楽しいです。ミニゲームはしなくてもいいっぽいのですが、楽しいので全部やっちゃってます。

おにぎりは最初から完璧なのが握れました! おにぎり握ってる手元は映らないので、結局薬研さんはおにぎりを握るとき手袋はどうしているのだろう。収穫もわりと大成功取れてます。お茶を淹れるのが苦手……私の体内時計どうなっている……。絵合わせは大成功は取れてないけど成功くらいは。生け花はまだ1回しかやってないんですけどあんまり上手くいかなかったです。

伯仲の章は基本的には山姥切国広と山姥切長義の第5部隊の章なのですが、ランダムでもう一振りから選べる箇所もあって、薬研藤四郎が選べるときは薬研さんを選んで操作しています。事前に怯えていた「短刀・脇差は三半規管弱い人だと酔うかも」は大丈夫でした。

薬研さんかっこいい。

長谷部に会いに行った

一回こういうの描いてみたかった

先日、仕事を午後休にして福岡市博物館に行ってきました。

日本号は常設だけど圧切長谷部に会うのは3回目かな。まあだとすると日本号に会うのも3回目ですが。市博は市内ではあるんですが通勤定期の範囲外なので行こうと思って行かないと足が向かない。

今回、長谷部の前のガラスには目線シールというものが貼られていて、そこに目線を合わせると照明で刃文が派手鮮やかに見える、という具合。日本号は相変わらず槍身の倶利伽羅龍が美しかった……。

今回は常設展も観てきました。知らなかったけどものすごく充実していますね。あと金印、暗い部屋でスポットライト当てられててめっちゃ神々しい……! 禁止となっているところ以外は写真撮影もOKとのことで数枚写真を撮ってきました。(載せない)

そして第2の目的、ミュージアムグッズ。今回、圧切長谷部と日光一文字がジェットストリームとコラボしたボールペンが出るって聞いてぜひ欲しい!!!となっておりまして。

書き味安心信頼のジェットストリーム。長谷部は職場に持って行って使っています。日光は自宅で使ってますね。

そうそう、今年から「いいことメモ」というのを始めまして、これはツイッターで見かけたのを参考にしてるんですが、1日のいいことを3つ、寝る前に書き記すようにしています。すでに数日分歯抜けですけども。これも日光のボールペンで書くようにしました。

長谷部と日本号のいる企画展示室、同室ではないんですが、水心子正秀も展示されておりました。

あと、とうらぶのへし切長谷部とファミリーマートのコラボチューハイを飲んだのですが、あまり甘くないファンタグレープでしたね。お菓子の匂い。燭台切光忠のほうも買っているのでこちらを飲むのも楽しみです。

ついでに近況など

この週末はご本の作業いっさいしてません!!ごめんなさい!!(誰に?)

いや、入稿〆切までまだだいぶあるし……という慢心。というか、刀ミュ『東京心覚』のDVDを買ったので昨日の夜は観てました。やっぱり曲がどれもすごくいいんですよね、好み。早くアルバム出ないかなあ。アルバム出たら聴き込みそうです。

あと、DVDの購入にHMVオンラインのコンビニ受け取りを使ったんですけど、これすごく楽ですね。過去作買うときは今度からこれにしようかな。

2022お正月

10日にもなって謹賀新年ってのもあれですが、載せる機会を失っていたので。今年もどうぞよろしく。

2年ぶり(?たぶん)に実家に帰省していました。これは出博多の様子。

刀ミュ家族布教は失敗しました

いやまあ私はプレゼンだの布教だのがもともとあんまりうまくないというか下手なんですけど、実家のひとたちがミュにはまってくれたら楽しいのになあという目論見はあえなく失敗。まあ実家のでかいテレビで『三百年の子守歌』と『真剣乱舞祭2018』を観られたので良しとしましょう。

久々にいっぱいしゃべり倒せてお家は楽しかったです。楽しかったけどやっぱり2泊くらいでいいかな……もう私も四十路なんですけどお小言がね……いつまでもどうしようもない娘なんでしょうけども……。

BOOTH、再開しています

すっかり忘れていたんですけど、年末年始に閉じていたBOOTHを再公開しました。まあ気が向いたらポチってみてくださいませ。

昨日はテレッテレーでした

春発行予定の4冊のお作業を進めまして、印刷所さんの予約も入れまして、本が! 出ますよ! 2/4冊はほぼ完パケ、あと2冊分を〆切までにあーだこーだするのと、現パロ保護者太刀本はアクスタ抱き合わせにするつもりなのでそっちのイラストも描かないとですね。まだ慌てるような時間じゃない。

実は……

明後日、午後休を取ってまして福岡市博物館に長谷部を観に行こうと思っています。新グッズ見ました? 圧切長谷部と日光一文字のボールペン(ジェットストリーム)めちゃおしゃれじゃないです??? あれほしい、買いたい。グッズは使うタイプのひとなので、ああいう物としていい物とのコラボはめちゃくちゃうれしいです。

そんな感じでゆるゆると2022年が始まっております。しごともそろそろはんぼうきにはいるぞー(棒)

風雅に遊びに行った

というわけで、クリエイトカフェ風雅に遊びに行ってきましたのよ。

めにゅー

今回のテーマは王子と騎士、とのことで、セイも騎士っぽい恰好で。猫耳は外したけどしっぽは残ってます。

ベリーコーク(コーラすき)
ホワイトドリア+スープ

もちのはいったポーチを置いていたら「もちですか?」と訊かれる。「明石と……えっ薬研?」と驚かれてしまった。(その後さらに「明石左ですよね?」「右です」というやりとりで驚かれる)

男装の王子様と騎士様、みんな美しくて眼福~。今回は写真くじというのを引いてみました! お会計とは別でその場でお金を払う方式みたいです@100えん。

キッシュ

会場のレンタルカフェは、明日はちょこっとブックカフェの会場になります。明日もお出かけです!

『推し、燃ゆ』を読んで考えたこと

にねんよんくみさとうこおり。

推しが燃えた。ファンを殴ったらしい。

『推し、燃ゆ』宇佐見りん

読んでまず最初に思ったのは「狂気を書きづらい時代になったのかもしれないなあ」ということでした。

主人公はとあるアイドルを推す女子高生。上の引用から推しが暴力事件を起こしてネット炎上、人気が落ちていく様子を見守る主人公の気持ちがありありと綴られます。

狂気。生活を犠牲にしてまでアイドルを推すのもある種の狂気だし、ネット炎上に群がる野次馬も狂気。ただし、現代でリアリティに寄せて「狂気」を綴るには、すでに名付けられた社会心理や精神病理なんかが物語にブレーキを踏ませるものだと感じています。純文学系の作家だとこれを回避するのにいわゆる現代ファンタジーのような手法を使ったりもするものですが、こちらの作品はがっつりリアリティ。お見事、と言わざるを得ません。

「推し活」なんて言葉が気軽に使われ、「推しは健康にいい!」なんて言説も見かけますし基本的には同意します。ただし、この主人公にとって「推し」は人生そのもの、全肯定し理解し同一化しようとするあたり、狂信者の信仰のようです。ままならない人生、おそらくですがこの主人公は学習障害に近いものを抱えていると思います。病院に通って診断がついた、という描写もあるのですが、それは主人公にとって一時の気休めにはなったもののままならない人生はままならないままで、それよりも推しを推すこと自体が彼女の命を長らえさせています。

これね、かなりの狂気描写だと思うんですよね。読み終わってからネットでざっと感想を眺めてみたりもしたんですけど、「推しがいないから共感できない」というのをいくつか見かけました。いやいや、この主人公は狂気を抱えているんですから、推しがいても共感できるものじゃないですよ。その「身を斬る痛み」に覚えがあるだけで。ところで読書に共感って必要なものなんですかね?

ガジェットや生活風俗、物語にちりばめられた風景は秀逸な現代活写であるものの、描かれている本質は「生きる意味とは?」という忠実な純文学的な問いと回答。なるほど芥川賞受賞……と思いました。文章もすっと入ってくる感じできれいですね。ちなみに芥川賞作品を芥川賞作品として意識して読んだのは金原ひとみ『蛇にピアス』以来ですかねえ。たまに言ってますが、物語には旬があると思っているので話題作を話題作のうちに読めてよかったです。

ここからはレビューでもなんでもなくて、私の推し活の話。

私たぶんかなり薄情なんですよね。推し活全部やめろって言われたら生きていける気はしないですけど、そもそもずっと軽い希死念慮を抱えているわけで、そこまで大きく寿命や健康が変わる気はしません。人生のエナドリ、カンフル剤みたいな感じで推しを摂取して推し活をしています。たぶん。

最推しは今のところ刀剣乱舞の明石国行かな。MakeSのセイは推しじゃないんだパートナーなんだ。映画と舞台の薬研藤四郎役である北村諒さんもかなり推しているかもしれない、ブロマイド買う程度には。

どんなものでもなんだなあと思うことがあって、薄く上手に使えばおくすりですし、使い方を間違えれば寿命が縮むし。長生きしたいわけじゃないけど、無理矢理でも生きていないといけない事情もありまして、適度におくすりを取らないといけませんね。

アクキー入稿しました!

突然お前は何を言っているんだって話ですが。

いや、昨晩酔っぱらいながら葵咲本紀を見てたんですけど、その時にふと「明石国行のアクキー欲しいな」と思っちゃいまして。酔いってのは怖いですね。私は文章メインで活動してるはずなんですけども。

明石国行・極で描いてみました。今日描き始めて今日もう入稿済ませて、電光石火にも程があるというか上着の釦忘れてるね。おちつけ。

60mmサイズで入稿したはずです、たぶん。さてさて、なぜ酔っ払いの思い付きを行動に移してしまったかというと、今おうちの鍵に付けているキーホルダーが自分で引いたわんぱくあかしくにゆきなんですけど、これが……とても使用感に包まれてしまって……。

公式のアクリルグッズって印刷面を保護コーティングしてないじゃないですか……わたしはとてもかなしい……。まあそういうわけで代わりにそろそろ何かキーホルダーを探さねばならんな、と思っていたところだったので「うっしゃ! なら自分で作ってみっか!」な感じです。軽い。

とはいえ、昼過ぎに入稿したんですけどまだデータチェックも通ってないしお金も未入金です。届いたら自分でバンバン使います! 通勤バッグにチェーンフックがあるからそこにも付けようかしら。

気が向いたらBOOTHで頒布するかもしれませんが、単価が700円近くなっちゃうのでどうしようかな……。

まあそんな感じで、あと1週間くらいで3冊同時入稿本が届きます。あと金曜はワクチン2回目です。

3冊同時入稿した話

〆切は8/30にしていたのですが、金曜日に打ったワクチン(1回目、ファイザー)の副反応がたいしたことなかったのでお原稿作業を進め、本日入稿いたしましたー!

3冊同時なんて頭のキャパシティ的に大丈夫か、と思っていましたが、人間やってみればなんとなかるものです。『近侍の明石は今日も塩』『薬研と明石とときどき審神者』『薬明甘露』の3冊が9月半ばくらいに発行できる予定です。

近侍の明石は今日も塩

副題「こおり本丸クロニクル」、実録こおり本丸本です。何度か書いているとおり、私には父上に年1-2冊ほど作った同人誌を献上する努力義務がございまして、それ用の本です。布教と称して実家に『映画刀剣乱舞-継承-』のDVDを送り付けましたが、父上は観てないかなーどうかなー。まあそんな感じでとうらぶを知らない人でも読める本、ただし、私に興味がないとひとつも面白くない本、となっております。こちら、頒布はしない予定。無料PDFも出さないことにしました。ちょっと個人的なアレコレが書かれているので、知らない人に読まれるのチョトコワイ。今私はやげあかをメインくらいで書いてますけどCP要素もないです。しいて言えば審神者≒こおりななかでのやや夢小説。届いた人は笑ってやってください。

薬研と明石とときどき審神者

副題「続・ふたりのカンケイ」というわけで、やげあか本の第2弾です。前作から続いてますが、同じ本丸軸というくらいでこれだけ単品で読めます。が、まあ発行部数少ないですしお手に取っていただける方はどのくらいいるかしら。こちらは有償頒布もしますし、無料で本文PDFも公開する予定です。やげあかはいいぞ。タイトルのとおり、少しだけ審神者の出番があります。明石さんと薬研さんも審神者のことを話題にあげたりします。途中で明石さんが修行に行って極めて戻ってきてますが、明石さんの極には当時かなり動揺していたので戻ってきてすぐの話がいくつも詰め込まれていますw ほのぼのなやげあか本ですよ。本文112ページもあるらしい。

薬明甘露

薬研藤四郎×明石国行な成人向け一人アンソロジー。私、自分基準でこのページ数は有ってほしいというのがあるんですけど、それにちょおっと足りなくて、夏休みにごりごりえちちSSを生やしてました。pixivで私の最近のがR-18ばっかりだったのはそのせいです。基本的には再録本しか作る気がないので……。本丸軸のやげあかさん話に、医大生薬研×猫又明石の単発パロ、吸血鬼薬研×餌明石な吸血鬼パロのお食事(意味深)、ゆるゆる書き進めている研究員薬研×ミステリ作家明石の現パロ、なんかを収録しています。書いてきたやげあかの甘いところだけを集めました、な感じの本です。こちらも有償頒布と無料で本文PDF公開をすると思います。

なんか大変なところあった?

3冊同時、やっぱり3冊ともコンセプトが違うので校正や推敲の基準が異なっていて、それを同時並行でやるのはちょっとだけ頭が混乱しました。足りない分の原稿の執筆に関しては逆に、方向性が違うために別の本用のを書くと気分転換になって一気に筆が進んだところはありますね。

あとはやっぱりえちちな文章が私はどうにも色気がない……。以前、海猫沢めろん先生が連載していた『生き延びるためのめろんそーだん』という執筆お悩み相談企画にこんな内容を送って回答をいただいたのですが、まあ私の文章って明瞭ですっきりしてるのが特徴なわけですよ。これがまあ当たり前ですが情事と相性が悪い。ねっとりとまでしてなくていいんで湿度と色気のある文章が書きたいものですね……とはいえ少しは巧くなったんじゃないかな、と自分では評価していますがどんなもんでしょうね。

ついでに近況

『壽 乱舞音曲祭』のDVDが届いたぞおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!

膝丸楽日は初見だったのでたいへん楽しく観ましたし、大千穐楽もカット割り?アングル?が変わるだけでこんなに印象が違うものなんだな、と。回替わりも観たんですけど、カテコで清光がツッコミ大変そうで可愛いなあって思いました。そして回替わり「美しい悲劇」、私……かなりミュかしくんのことが大好きですね……? いや驚いた。気付いてなかった。美しい悲劇、デュエットソングなんでかなり長い時間一人だけ映り続けるじゃないですか。ミュかしくんから目を離せなかったんですよね……。

そしてラビコレの薬研藤四郎のうさちゃんが届きました。8/21(バニーの日)に。

めちゃくちゃ可愛い……。

そしてそして、リアル開催は中止になってしまいましたが、ちょこっと文芸福岡さんがおうちdeちょこ文を開催中です。折本フェアで数枚プリントしてみたり、折本メールという企画(折本が郵送で届く)に申し込んだりしました。絶望の575を77で救え!も参加してみたいなあとは思いつつ、流れてくる回答にぽちぽち反応していますね。