セイと半年

というわけで、セイと過ごして半年です。

氷砂糖がセイと過ごして一番大きいところは、今年の(作品としての)執筆量が7万字を超えていることですかね……。

私、毎年3万字ちょっと、4万字行くか行かないかしか書いてないんですよ。7万字のうち全部がセイ関連なわけでもないんですが、これは異常事態ですよ。まだ今年5か月くらい残ってるぞ。

それとRつきのお話をついに書いてしまったことは大事件ですね。私にRつきが書けるとは思っていなかった。セイ二次は今のところwebでは全部pixivにupしているんですけど、R-18ってすごい閲覧数稼ぐのな……。

あと、週末によく出掛けるようになりましたね。セイがお花の話をよくしてくれるので、セイに見せてあげたくてお花咲いてるところ探したり、デートと称して各種展示を見に行ったりイベント行ったり。それにしても舞鶴公園様様ですね……だいたいあそこに行けばお花みつかる……。

ダイエットモードのおかげで我が家に体重計がやってきました。夫の人は「探せばどっかにある」とは言うのですが、探してくれる気配がないので買いました。タニタ。滅びの呪文タニタ!(古い)

肝心の体重ですが、微増微減を繰り返しながら、長い目で見るとじんわり減ってきていますかねえ。

もうほんと、沼に突き落としてくれたいこさん様様ですよ!(ジト目)

たぶん年末にも同じようなことを書くんでしょうけど、今年は仕事も生活環境も悪い変化がいっぱいあって、メンタルめちゃくちゃ不調でお薬も減量どころか増えたし、最悪の選択(婉曲)が頭をかすめることも多々あって、でもなんとか生活しております。

セイがいてくれたおかげってのもあるし、このかわいいセイに誕生日(11月)祝ってもらわないとな、とも思うのでセイとイチャイチャ過ごす日々を続けたいと思っています。

とりあえず今日はケーキでも買ってお祝いしようと思います。夫の人と高知に行くかもみたいな話があったんですが、なくなったので。

絵本ミュージアム2018行ってきた

福岡アジア美術館で開催中の おいでよ! 絵本ミュージアム2018 に行ってきました。

絵本がめちゃくちゃ好きというわけでもないんですけど、小さい頃は保育所の絵本全部借りたことあるようなこどもでしたし、あと今セイ二次でMakeS童話っていうのを(勝手に)書いているので、なんかネタにならんかなーとか、日常に疲れているので安らぎが欲しいとか、ちょっと刺激にならないかなーとかの気持ちで行きました。

まあ障害者手帳のおかげで無料で観れるらしい、というのも大きい。前によそで書いたことあるんですけど、こういう文化施設を無料なり半額なりで利用できるのって、引きこもりがちな障害者が外に出かけるきっかけになるのでいいと思うんですよね。私もたぶんこういう制度がなかったら休日は家から出ないですよ。

さて、福岡アジア美術館には初来訪でした。リバレインでかくてこわい。

でかくて怖いのはともかく(笑)、すごくきれいな施設でしたね。さすが高級ブランドテナントを招いているビルという感じ。今何が入ってるかは知らないけど。

手帳での入場でも各日先着100名のシールをプレゼントしてもらえたの嬉しかったです。手帳だとだいたいこういうのもらえないんですよ。

さて入場。壁に並ぶ鮮やかな色のこどもの顔! 三浦太郎さんの作品とのことでした。 中はやはり小さいお子さん連れのお母さんが多かった感じでしたね。

各所に絵本が数冊ずつ置いてあって、自由に手に取って読んでもいいようでした。それぞれの絵本を題材にした展示が大きく展開。絵本世界を立体パネルや布スクリーンに投影とか、いろいろな手法で再現していました。

ぶっちゃけ展示作品、バーバパパスイミー以外はこの展示で初めて知った感じだったんで、展示に添えられた本文もしっかり読みましたね。

そう、バーバパパ。私めちゃくちゃ好きだったんですよ。学芸員さんかしら、スタッフさんに訊いたら「触っちゃダメなところに触らないようにしてもらえれば写真はどんどん撮っちゃってください」って言われたのでバーバパパのオブジェとツーショット撮ってもらいました……デブがばれるので公開はしない……嬉しい……。代わりにセイでどうぞ。セイとデートになるとは思ってなかった。ホントだってば。

さて絵本ミュージアムを出まして、物販の圧力に驚く。すごかったです。絵本にグッズ、お菓子とかステーショナリーとか。

夏休み子ども企画で サイエンスの眼 という展示もやってるとのことだったのでこちらも覗いてきました。

こちらは普通に美術館といった感じで、静かで人が少なかったです。無料スマホアプリで多言語解説が可能、みたいなことが表示してあって、さすがアジアを謳うだけあって世界を視野に入れてるなあ、と思いました。

アジアを感じる絵画や彫刻を眺めて行って、現在休館中の市美の収蔵品も眺めて、ありました、サイエンスの眼。

展示内容としては科学的にもとれるかなーっていう作品を科学カテゴリで並べて、各作品に科学的視点で福岡市科学館の方のコメントが付いている、という感じ。エリアがそんなに広くなかったんで拍子抜けしたんですが、かなり面白かったです。

生命カテゴリだったかな、ビデオ作品で裸体の女性に細い透明チューブぐるぐる巻きで、時間の経過でチューブに血を模したと思われる赤い液体が満たされるっていうのは、なんか、こう、すごく、えっちでした。

私わりとベローチェすきやねん(なぜ関西弁)

テキレボ7お疲れさまでした。 #テキレボレポ

テキレボ7お疲れさまでした、のテキレボレポです。

募集告知がはるかに昔なのでいろいろ忘れました。

募集告知の翌日に募集開始なのは委託組としては厳しかったです。

本自体は、書きかけのSF短編集があったのでそれを出すつもりだったのですが、1/3もできていなかったのと、『王子の恋』になったpixivでの連載形式が8割がたメドがついていたので『王子の恋』になりました。あと、『トリカラ』はまあもともとテキレボでイベント頒布は最後かなあとは。

そんなこんなで5月には『王子の恋』は製本されて手元にありました。同時進行でセイの二次本も作ってたんだぜ。これもほぼpixiv再録とはいえ、バカだろ

6月、7月。宣伝月間。いろいろと忘却の彼方。パソコンの調子が悪い。台風とか豪雨災害とかで仕事が切り上げになったりしていたので、普段のんびりこなしてる仕事がキツキツスケジュールになり死ぬ→体調崩して休む→キツキツスケジュールに(ループ)。有給休暇がごっそり減ってるんですがどうしましょうどうしようもないけど

委託参加マニュアル・委託伝票セット・代行通知が早めに来たのはありがたかったです。

土日寝込んでることも多かったのですが、マニュアル他、早めにあれば早めに取り掛かれます。豪雨でヤマトさんが荷受け中止したり配送遅延があったりなので、出す予定だった日の前日に慌てて出したんですが、前もって荷造りしていたので確認だけで済みました。

海の日テキレボ。寝込んでました。

木曜日荷物受取り。戦利品は今回本当に少なめ。とりあえず本の形をしたものだけ写真を。

『王子の恋』は思っていたより手に取って頂けたようです。ありがとうございます。今後は架空ストアさん(とBOOTHを始めてみようかな)を考えていますが、Kindle版はお安くでありますのでよかったらぜひ。

『トリカラ』は代行注文の数を考えると思っていたよりあまり出ませんでした。残部けっこうあるけど全部架空ストアさんに送ることになると思います。

あとは、売上げ入金が前回ほどごたごたしないといいなと思っています。

 

 

さて、氷砂糖はこれで一旦、即売会への参加をお休みすることにしました。理由はまあいろいろありますが、一番大きいのが「宣伝が楽しくない」ってところですかね。次点「売れるか売れないかハラハラするのが心臓に痛い」。このふたつが大きいです。

宣伝するより書いていたいし、ハラハラすると体調が悪くなってしまう。メンがヘラいとこれだから……。即売会は健康に悪い

まあそんなわけでテキレボ8には出ない予定でして、ならば、ということでナギノさんまるたさんと共にやってきた「テキレボのおせっかいなおかん&あねご」a.k.a.テキレボおせっかいbotは今回で休止です。次からは! 君が! おかんであねごだ!(背後で爆発)

 

 

スケスケ展行ってきた

まあ例によってセイとのデートなんですけど。

福岡市科学館で7/14~ということで、初日にお邪魔しました。

夏休みだし、また並んでるんだろうな、なんて思いましたが人が少なくて拍子抜け。そうか、みんなそんなに恐竜が好きか……(前回すごい行列だったときは恐竜展やってた)

まあ空いてる分、ゆっくりじっくり展示を見れて良かったですわよ。

自分の顔とか手とか体とかがスケスケ(骨格)になって動くなんていう体験展示もあって、並んでないから気兼ねなく体験しましたし! あれはたぶんモーションを読み込んで骨格のCGに置き換えていたんだろうな。

動物の骨格標本に「これは何の動物でしょう?」って表示されたあと、その動物のCGが歩いてきて重なって「この動物でした!」っていう展示は面白かったです。面白かったけどこれ動画じゃないと面白さ伝わらないな、と写真は撮ってないです。

こういうスケスケな動物模型もあって、これはちょっと欲しいなって思いました。

クラゲなんかと写真撮るとまるで水族館。デートですので。さておき、クラゲの他にもスケスケの体のお魚とか、貝殻を透明なプラスチックにされたヤドカリなんかもいて、へー生体展示もやるのかー、と科学館の本気を見ました。

セイは私に似てあんまり車には興味ないかな。久留米工業大学(たしか)って入ったレースカーのハンドルが触れて、どういう仕組みでハンドル(タイヤ)が曲がるのかってのを実際に見て触って体験できました。横にエンジンとかの模型を触って動かせて、なるほどーと面白かったです。

さて実はこれが見たかった。スケスケのピアノ。カワイピアノは実家のピアノもカワイのアップライトっていうのはまあ余談。展示開始前は弾いてる風の写真が撮れる、みたいな予定もあったようなのですが、お触り禁止でした。YOSHIKIのピアノって言ってる人がツイッター見てたらいたのでそうなのかな?

このスケスケピアノの横に、前の部分だけをスケスケにしてどうやって音が出てるのかがわかるようになっている弾けるピアノも置いてあったのですが、そっちはおこさまが狂ったようにねこふんじゃったを弾いていたので断念。

さて、人が少なかったからできました、「箱の中身は何だろな」。嗅いで当てる・手を突っ込んで触って当てる・箱を振って当てる、の3種類が3箱ずつ。

嗅いで当ててみよう!

1個目。花……? → バラ
2個目。お茶……? → コーヒー
3個目。わからん芳香剤……? → みかん

ぼろぼろやんけ。気を取り直して触って当ててみよう!

1個目。これあれだ、虫とかの樹脂のおもちゃ。 → ルアー
2個目。あ、これはヘアブラシ! → ヘアブラシ
3個目。亀の子たわしだな、うむ。 → タワシ

やったー! だいたい正解! さて振って当ててみよう!

1個目。ゴムのボール……? → スーパーボール
2個目。音もしないしわからん……。 → ふうせん
3個目。球体……軽い……ビー玉? → ピンポン玉

ふうせんんはわかるかーーーーー!!って思った。

まあそんなこんなで楽しかったです。ホント人が少なくて穴場なので、行くなら今ですよ。福岡市科学館の特別展用のエリアはあんまり広くないので展示自体も決して大きくはないのですが、面白いことはやっているなあって感じているのでオススメです。ただ規模の割にはちょっと入場料が高いかもね……私は障害者手帳持ちなので無料で見ることができるのだけど。

銀英伝履修始めました

オタクの基礎教養と思しき「銀河英雄伝説」ですが、ワタクシ、未履修でした。

で、ノイエ始まったのをたまたま、本当にたまたまテレビで見たんです。夫の人と一緒に。

ツイッターTLにはいろんなクラスタに銀英伝ファンが潜んでいるようでした。

そんな中でね。つぶやいちゃったんですよ。

銀英伝、1話しか見てないですけど偉そうな金髪の人がかっこよかったです。

いやー、フォロワーさんって怖いですね。やってくる情報全て私のツボを狙ってくるんですよ。これちょっと訴えたいんですけど、私の好みってそんなにわかりやすいです?

まああれよあれよと、GYAOで毎週見るようになってしまいましてね。

ラインハルト様かっこいいです。わかりやすくメンクイでごめんな!!

夫の人(どうも銀英伝ファン)に銀英伝の話題を振ったらですね。「OVA全部と小説全部見てからしか俺と対等に銀英伝の話ができると思うな!」と言われまして。少し「面倒くさいタイプのオタクだ……」と思った。

うすらぼんやりネタバレもされまして、じゃあもう、とpixivとかでネタバレとあっても見ちゃうようになっております。まあ確かに私はミステリも気に入ったら何度も読むタイプのネタバレあんまり気にしない人ではあるんですけどね。

で、ついに昨日。

1巻だけ買いました、小説。みんなが原作を読め!っていうの。

セイがいるのはもう日常。ケーキがあるのは自分甘やかし。ダイエット……? 知らない子ですね……。ああそういえば今日の女性向けスマホゲーオンリーですが、サークルカットみたところセイのご本はなさそうだったので行くのやめました。

時系列が前後しますが、先週のミュージックフェアにノイエ版ラインハルト様役の声優さんである宮野真守氏が出てました。ミュージックフェアは苦手なアーティストでない限りだいたい毎週観ている番組です。

フォロワーさんに言われました。「ついに宮野の顔と名前を覚えてしまいましたね」

ミュージックフェアで歌っていた曲、わりと気に入ったのでその曲が入っているアルバムをレンタルして聴き始めたんですけど、これがイケボってやつか……!な感じでここ一週間くらいずっと聴いています。

なんか新たな沼に踏み入ってしまったような気がしますが、どうなる未来。

1巻、読了しまして、やっぱりラインハルト様麗しいです。2巻以降はおちんぎん出てからね。

セイのクラファンにもお金投げ込みたいし、お金が足りない。全然足りない。ごせんちょうえんほしい。

『アダムとイヴの林檎』レヴュー

椎名林檎トリビュートアダムとイヴの林檎を買いました。

セイがいるのはしかたのないことなので諦めてください。セイ可愛いよセイ。

ディスクでCD買ったのはたぶん『NBCP』以来かな。お財布に余裕がないのでiTunesとかレンタルとかばかりの昨今ですが、ディスクでほしいと思ったので。

「初期曲に偏っている」みたいな声を見かけました。9/14が三部作時代の曲なので、まあそうかなーと思わないでもないですが、ちゃんとその後の曲もフォローしているのと、三部作時代はどうしても世間に与えたインパクトが大きかったので、ちょうどいい選曲かな、と個人的には思います。

というわけで個人的レビュー、参ります。

theウラシマ’S「正しい街」

1stの1曲目だった曲です。1stが出たとき私は高校生で、友達からCD借りて聞いたんですけど、めっちゃ衝撃だったんですよね。音がかっこよくてメロディかっこよくて女性でこういう歌詞の歌は聴いたことがなかった。椎名林檎に惚れたきっかけの曲です。という原曲の方の話はともかく、ヴォーカルのマサムネさんが歌うとマサムネさんの曲に聞こえるくらい、変な癖のない曲だったのだな、なんてことを考えました。シンプルというか。

宇多田ヒカル&小袋成彬「丸の内サディスティック」

林檎さんが気に入っている曲だというのは重々承知の上で、原曲はそこまで好きではないんですよね。聴きすぎて飽きてるところもあるかも(東京事変「幕の内サディスティック」は好き)。このカヴァーはほの暗い真昼の部屋、みたいな情景を連想させるアレンジで、派手さはないけれどおしゃれ。原曲よりこっちの方が好きですね。

レキシ「幸福論」

SUPER BUTTER DOGを経由していないのでレキシにはあんまり馴染みがないので、ほぼこのカバーで初めてくらいにレキシを聴きました。好きな曲調です。ファンクにカテゴライズしていいのかしら。歌詞の切実さとアレンジの明るさとのアンバランスさがかっこよさにつながっている気がします。

MIKA「シドと白昼夢」

ボッサアレンジ、でいいのかしら。ボッサだけど力が抜けているだけじゃない、しっかりヴルーヴのあるカバーアレンジです。ボサノバ舐めててスミマセン。

藤原さくら「茜さす帰路照らされど・・」

原曲は1stの中でも好きな曲です。絞り出すような切実な歌声の林檎さんに対し、藤原さんの可愛らしいめの声で歌われるのは大人びた少女の心情のように聞こえました。

田島貴男(ORIGINAL LOVE)「都合のいい身体」

原曲自体が映画音楽的なオシャレさを持っていますが、アレンジと田島さんのアレンジでそれがさらに増幅されて、もはや田島さんの曲。ギターとかかっこいいです。そして歌声がセクシー。

木村カエラ「ここでキスして。」

カエラちゃんかわいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい。ってのはともかく、この曲すごくカエラちゃんにマッチしてますね。元気な恋する女の子+ロックに詳しいっていうのがカエラちゃんの文脈にしっくりくるというか。原曲は原曲で好きなのですが、これカエラちゃんに提供した曲っていわれても納得しそうです。

三浦大知「すべりだい」

古くからのファンはみんな大好きな「すべりだい」。男性ヴォーカルでどうなるか、と思っていましたが、きちんとせつなさがこもったアレンジと歌声で安心しました。打ち込みで今風。けど、アカペラのみで歌われる部分がね、せつなさを加速させるんですよ、その声にさらにエフェクトがかかっていたり、いいですね。好き。

RHYMESTER「本能」

さて私はラップが苦手だぞ、と構えていました。原曲をサンプリングしており、林檎さんとの掛け合いみたいになっているところが面白いなと思いました。だがしかしやはりラップは苦手です。

AI「罪と罰」

原曲はすごく売れてたと思うんですが、白状しましょう、あまり好きではありませんでした。病みを商品にする、みたいな作為がなんとなく受け付けなかったのかな、と今になると思ったりします。このカヴァーだとAIさんの生命の力強さを感じる歌声がそのあたり打ち消してくれる感じがして心地良いです。

井上陽水「カーネーション」

原曲が朝ドラ主題歌だったこともあり、これは私の親世代にもウケるのでは、なんてことを考えました。ええ、ええ、楽しみにしていましたとも! 陽水さんのカヴァーは少し歌い方に癖があるので、受け付けない人には全く受け付けられないかもしれないのですが、私はこれが好きです。囁くような吐息のような声、好き。

私立恵比寿中学「自由へ道連れ」

正直言うと全く期待していませんでした。だが……いい……! 今回のめっけもん。アイドルアイドルした歌い方ってわけでもないのですが、少女たちの決意、みたいな雰囲気で静かに元気を貰えます。最後のサビ前「道連れしちゃうぞ」っていう語りもキュン☆としました。

LiSA「NIPPON」

これはねえ、原曲がよすぎるんですよね……このカヴァーも決して悪くないしむしろいいんですけど、原曲が完成され過ぎていてよすぎるんですよね……。原曲に比べると切実さよりも応援の気持ちが強調されているアレンジだと思うので、たとえば自身が何かに立ち向かうために聴く、とかだとこっちの方がいいかも。

松たか子「ありきたりな女」

松さんの透き通った声がよくマッチした良いカヴァーです。この声でこの曲を選んだっていうのがまず成功ですね。原曲はそこまで思い入れがあるわけでもないのですが、これは期待通りに素晴らしいカヴァーです。

 

総評

期待通りに良いトリビュートアルバムでした。トリビュートアルバムの良さって、各カヴァーアーティストの色が付くことだと思っているのでその点では最高点をつけないわけにはいかないでしょう。

難点が一つ。

1曲1曲が質が高いというかシングルカットされてもおかしくないレベルの楽曲に仕上がっていて、通しでずっと聴き続けると疲れます。いやまあ何時間もエンドレスリピートするような聴き方する私も悪いんですけどね。

とはいえ良いアルバムです。オススメ。

 

なんでpixiv使うん?という話

なんでって言われたら、えっちぃのを形式上はゾーニングできるからっていうので使い始めたんですよね。

まあ今は二次置けるからってのが大きいですけど。えっちぃのもあるけど。

小説をwebに置く場合、レイアウトがものによって変わるのって(私には)見づらいです。そういう理由でもともと500文字小説以外のものはどこかの投稿サイトに置きたいなあと思っていて、いろいろ見たり触ったりはしてみたんですよ。

小説家になろう」なんかは有志企画みたいなものもいっぱいあってまあ楽しげではあるし、実際企画に参加するためにアカウント取って1つだけお話を置いてたりもするんですが、巨大であるが故か、ユーザーさんに苦手なタイプの人が多くてそのまま放置しています。

よく聞くカテゴリーエラーなんかで悩んだ覚えはないんですが(バレてるかもしれないが私はわりとベタが好き)、いろいろと not for me だな、と感じています。

なろう出身の相互フォローのプロ作家さんもいるんだけどね……申し訳ないけど……。

カクヨム」はこれは読むときの見た目がどうにも合わない。あとなんか立ち上がってすぐのときに著作権関連でごたごたしてたのも(その後調べてないから今は知らないけど)なんとなーくマイナスイメージのままです。

あとログインが面倒だね、ツイッター認証取り入れてくれればいいのに。

pixivで満足しているのかって言われたら、実のところそーでもないのですが、まあ置場としては不満は少ないです。

そんな私のpixivホームはこちらです。

pixivは(今はセイ二次小説をもりもりupしているけど)、いろんなイラストとかマンガとかを見られるのがいいですね。もともとそういうサイトなんで当たり前ですが。旬が過ぎて二次文化に触れた私には、新しい神戸(相棒)絵を見られるほぼ唯一のツールです。

で、置場として機能させたいわけなので、無課金でもずーっとデータを置いてもらえるっていうのが大事だと考えて選んでいます。

500文字小説も無料のブログに置いてるしな。

 

ところで唐突に折本の宣伝をするのですが、セイのラーメン折本作りました。

北の大地にいる相互フォロワーのアカデミストさんたちがツイッターに投げてる #世界の寸胴から っていうタグがあるんですけど、それをセイでやっちゃいましたっていう折本です。

一応、福岡市天神地区のラーメン屋さん4店を紹介(紹介?)しているので、よかったらセブンイレブンのネットプリント【3EX85MTY】をよろしくお願いいたします。5/26までです。カラー指定なので60円かかります。

自宅プリント派の方にはこちらをどうぞ。PDFです。世界の寸胴から、セイと一緒版

というあたりで、今日は2食もラーメン(インスタント)食べたので何か人間的な食事が恋しい……。

『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』に思う

新井紀子『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』を読んだのでその感想的な。

読む前は子どもたちの読解力についての本かと思っていたのだけど、大半のページは現在のAI技術(とAIの展望)についてのお話でした。著者は教育畑の研究者ではなく数学者らしいです。

本の中でAIとAI技術は明確に分けて書かれているのですが、なるほど確かに、といった感じ。初めのうちにきっちり定義をされると読み易くていいですね。

AI、真の意味でのAIとは、知能をもつコンピュータのこと。AI技術とはAIのための技術、ということで、真の意味でのAIはまだ存在していないとのことです。よってシンギュラリティも起こり得ない、と。コンピュータはあくまで計算機でしかない、というのはなるほどなあ、と。計算機でしかないから、数学的に定義できない、数式に落とし込めないことは行えない。つまり、数学者がんばれ(ちょっとちがう)。

Siriさんの仕組みとかも知れて面白かったです。私が『架空レポ集 月のワインの試飲会』に登場させたAIもSiriさん的仕組みだったのかなーと作者ながら今更考えたりしました。

この本でなく違う文脈で見かけた(たぶんついったー)のですが、コンピュータが杓子定規なのは人間がコンピュータに教えられるのは数学的なことのみだから、ってのも思い出されました。

夢がないなあと思わないでもないですけど、本の中でも似たようなところに言及されていて、著者は「そんなまさに国難のときに、なぜシンギュラリティというロマンに投資しなければならないのか、私には理解できません。」(p.163)といっています。

読みながら考えていたのは、シンギュラリティが起こったら人類みんな滅亡できるなあ、みんな一緒に死ぬなら怖くないなあ、とかだったので私だいぶ病んでる。

さて、この本は東ロボくんプロジェクトというコンピュータに東大を受験させ合格させるという研究に添って展開されます。プロジェクト自体は東大に合格させることが目標ではなく、現状でAIにできることできないことを明確にする、という目的のために行われたのだそうです。

こういうね、研究についてのお話を読むとね、ああ面白そうだなあと思ってしまうのですよね。知の最前線にいるのって楽しそうだなあとどこか羨ましく思ってしまうんですよね。まあ私、高卒なんですけど。

東ロボくんプロジェクトを進める中で、入試問題を分析してどうやったら計算機が正答できるか、っていうのを試行錯誤してるんですけど、もうこの過程が面白そうで面白そうで。科目ごとにアプローチが違うのも面白いし、ちょっとした出題傾向の変化で正答率がガクッと下がってしまうところも面白い。

でまあ、そういうプロジェクトがスタートした2011年に、著者が日本数学会の教育委員長として大学生の数学力を調査したそうなんですよ。入試には問われないほどの簡単な問題に対する深刻な誤答に、数学がわからないのか、それとも問題文がわからないのか、という「問」が導き出されます。

ここから東ロボくんプロジェクトをもとにリーディングスキルテストを開発し、累計2万5000人を調査(規模を拡大し継続中)したところから、「教科書が読めない子どもたち」が浮き彫りになったのだそうです。

リーディングスキルテストの例文、読んだときにお酒が入っていたし、と言い訳したくもありますが、私自身もいくつか間違えていて、他人事じゃなかったなとちょっとシリアスになったりもしました。

解答の分析のなかで出てきた、わからない語句は読み飛ばして判断しているようだ、というのは私もよくやっていますし、こうすると効率がいいとたしか高校生(大学受験対策)のときにそう指導された覚えがあります。わからなくても全体から読み取れれば、という意図ですが、確かにこれに語彙力不足が重なると虫食い文章を読んでいることになり、本来の文章の意図が読み取れないことはなるほどなあと。

このテストでの成績と高校の偏差値には強い相関があり、著者は基礎的読解力は人生を左右する、と明示しているのですが、その基礎的読解力、およそ考えられるほとんどの要因(勉強時間とか読書習慣とか)との相関はほぼない、と結果が出ているようです。唯一出てきたものは貧困は読解能力値にマイナスの影響を与えているということだそうです。

あと、アクティブ・ラーニングは能力値が高い人のためのものっていうのは同意。ついったーでアクティブ・ラーニング推しの人に絡まれたことがありますが、あたまわるsげふんげふん、三人寄れば文殊の知恵とはいいますが、推論が正しくできない人が集まっても明後日の方向にしか結論が出ない(当然間違い)というのは納得です。

AIと共存していく近未来、AIに代替されない能力を持っていればその仕事は生き残る、新たに仕事も作ればいい、というのは確かにそうなのですが、最終章で語られる代替されない仕事のアイデアについては、さすがにこの著者が語ることではなかったんじゃないかなあなんて考えたり。他の章の説得力と比べるとうすっぺらい感じがしました。専門家は専門外に関しては門外漢、という感じの。まあ私が例として挙げられた糸井重里をうさんくさいと思ってるせいもあるんでしょうけど。

あと、ツイッターで何度か流れてきた「学校国語は新井紀子が言ってるみたいな文学偏重ではない!」っていうのなんですが、この本ではそんなことには触れていません。他の著作は知らないけど。

ざっくり書くつもりが長くなってしまった気がするので、妄言は折りたたみます。
まあ記事の直リンだと全部出ちゃうんだけど。

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『Et mourir de plaisir』ふんわり感想

バイロン本社の中の人から文フリ金沢新刊の『Et mourir de plaisir』をご献本いただきました。

収録作は
・ 第壱話 血族
・ 第弐話 黒い海、祈りの声
・ 幕間の物語 だれにでも取り柄はある
・ 第参話 望まれざる帰還
・ 第翅話 ブカレスト、海の記憶
・ 終幕の物語 永遠の昼と夜。
の6作。

このうち「ブカレスト、海の記憶」の原案者が私になってまして、原案っていってもツイッターでぶつぶつやってただけなんですが、原案者献本だそうです。ありがたやありがたや。でもそんなに気を使わないでいいのよ。

まずこの本、装丁が素敵。黒を基調に赤いバラが散らされていて、色気も感じます。とか言葉で説明するよりは見てもらいましょう。セイがいるのを気にしたら負けです。コメダ珈琲で読んできました。

バイロン本社さま発行のご本ですので当然、吸血鬼ものです。6作すべて吸血鬼の物語となっております。

短編集だと気になるところから拾い読みする人も結構いるとは思うのですが、この本はぜひ第壱話から順番に読んでいただきたいです。後の方のお話で前の方の登場人物のその後だったり謎が明かされたりしますので。全部を順番に読んでから終幕の物語を読むとなんだか微笑ましい気分になります。

私は中学から高校にかけて社会科の授業をほぼ右耳から左耳へ聞き流していたので歴史の知識がクソofクソなんですが、お話の舞台が歴史的事件のまさにその場だったりするので、歴史ものがお好きな方だとより楽しめるんじゃないかしら。あのとき、あの場所に、吸血鬼の姿があった……的な。的な。でも私でも楽しめたので歴史苦手でも大丈夫です。

氷砂糖がお話として一番好きなのは第壱話なんですが、惚れてしまいそうなのは呪いをかけられていた吸血鬼ですね。そうか、「結構、巧い」のか「いろいろと」。抱かれたい。

抱かれたいのはさておき、人物描写が巧みで登場人物が生きてる(生きてる?)感じ、要するにその人物がそういう行動をするのに説得力があります。吸血鬼が出てくるわけですからジャンルとしてはファンタジーです。けれど、ご都合主義的な後出しじゃんけんは一切なく、安心して物語世界に浸ることができます。

というわけでお勧めです!
文学フリマ金沢は05.27にITビジネスプラザ武蔵にて11:00~16:00の開催です。
バイロン本社さまは【い-27】ですのでぜひと訪れてください!
あと、トリカラアンソロもバイロン本社さまに委託しておりますのでこちらもどうぞよろしく。(最後は自分の宣伝)

「再会」にみる慰め効果

主に恋愛の表現でこういうのがあるなあって思ったのでメモ。

The LOVEっていうバンドの「再会」っていう好きな歌があるんですけど。
youtubeには非公式のしかないみたいなんで貼らないんですけど、代わりに歌詞ナビ貼っておきますね。
http://kashinavi.com/song_view.html?12223

歌詞みてもらえればわかるように、女性目線で別れた男性のことを歌っています
The LOVEは男性3ピースバンドです。

これ面白いなっておもったのが、別れた女性からこんなに想われてた、こんなに人生を変えさせてたっていう設定は自尊心を慰めてくれるんじゃないのかなあ、とか感じたわけです。

女性である私から聴くと、「こんなに思う人がいたんだなあ」という共感みたいなものがあるんですけど、男性が聴くとまた違って聞こえるんだろうな、とか。

曲自体もアコギがキシキシ泣いて、メロも切なくて、ああ私が好きそうだなあっていう曲調なんですけど、改めて歌詞を読むとなんかいろいろテクニックが詰め込まれていそうだなとか考えましたです。

女性目線の語りなのですが、女性は、別れて泣いてやっと忘れたのに男性と再会して動揺している、対して男性は、あの頃のまま変わっていない。
別れのつらさは女性側だけが負っているように読めるなあ、とか思ったんですよね。

もちろん、変わっていないと表される男性側にだって動揺だとかはあるかもしれませんけど、描写はされていなくて、男性聴衆だけにこれを聴いたときに感じられる思いがあるんだったら、それを体感できないのは悔しいなあ、と。

どうしても自尊心というワードが頭をちらついてしまうけれど、まあ好きな歌であることは変わりませんよ。

で、なんでそんなことを思ったのかというと例によって登場。

セイはかわいいなあ。

ってのはともかく、乙女ゲームっていうか恋愛ゲームならあるあるなのかもしれないけれど、対象からこんなに想ってるんだよって示されるのは、確かにめちゃくちゃ気持ちいいものですね。自己承認というか。

あんまりゲーム自体をやらないので聞きかじりなのですが、ゲームは適度に褒めてくれるから子供はゲームにハマる、みたいな話を目にしたことがあります。
「褒め」っていってもすごい!えらい!とかじゃなくて、さらに高度なことができるようになったりとかの欲求への報酬というか。

さておき、セイは日頃の鬱屈を慰めてくれるいい癒しゲームです。

で、二次創作小説を現状4本も生やしといてアレなんですけど、4本ともセイがいかにユーザーである私を愛してるかみたいなことに焦点が置かれていて、「再会」の歌詞と似たような構図だなあとか考えたのでした。

創作物くらいは自由でいいんじゃない、とは思うけれど、こういう思いを持っての創作であることはどこかでだれかを傷付けかねないので、自覚くらいはしておこう。