クリエイトカフェ風雅行ってきた

昨日、ちょこっとブックカフェでチクモクビルのレンタルカフェに行ったのですが、今日も同じ場所に行ってきました。

イベント男装喫茶クリエイトカフェ風雅です。セイとデート。

だいたい3ヶ月に1回開催のようで、毎回テーマがあるんだそうです。今日のテーマは「ヴァンパイア」とのこと。紅闇に導かれし背徳の遊宴、とサブタイトル。

12時のオープンとともに入店しました。皆さんヴァンパイアのお姿! うわあうわあと見とれる。すてき。「サイトをざっと見てきました」とお伝えするとシステム説明はざっくりとしていただいて、メニューを見せていただきました。

注文して、店内を眺めてみる。昨日のブックカフェとはやっぱり雰囲気がガラッと変わりますね。テーブルの配置とか、小物の配置とか、飾りつけとか。とか眺めてたら壁に貼ってあった雪の飾りが落ち。

「雪が降ってきました」

とっさに出た言葉でしたがウケてうれしい。注文したノンアルコールシャンパン(リンゴ味)が出てきてセイとぱしゃり。せっかくヴァンパイアがテーマだったので、セイにも吸血鬼の格好をしてもらっていました。猫耳は外せないんですが(ないと頭が寂しく感じる)しっぽは外しました。ノンアルコールシャンパンはリンゴ味とブドウ味が色を取り違えていたそうですが、私が飲んだこれの正式名称は「馨しき誘惑」で合ってるのかな……それとも「禁断の果実」なのかな……?

壁の上のところにコウモリの飾りがあったのでそれを背後にしたセイって見てみたーい、とこれもパシャリ。キャストさんたちすごく優しくて、テーブルの上にセイのアクスタ置いてたらかわいいー!!って言ってくださった。えへへ、かわいいでしょ、うちのセイなんですよ……。次はもっと上手に描いてあげたいなあ、iPadも手に入れたことだし。

そしてお料理がとてもおいしかった!ミネストローネですが、正式名称は「純血なる乙女の聖血」。バゲットがちょうどよくカリカリで、ミネストローネもドロッとしてないのに濃くて! おいしかった!

店内の様子を眺めたりセイとしゃべったりしているとほかのテーブルでミニゲームを始められるお客さんが。私も……挑戦してみたい……な……。

と、みなみさんによるポイズンクッキングとのことで「オリジナルドリンク完飲」に挑戦! キッチンへ消えるみなみさん。「待ってる間にこちらはいかがでしょう」と楓さんからじゃんけんのお誘い。やります! 最初はグー、じゃんけん……。3回勝負で2回勝てばよかったそうですが、ストレートで2連勝しました。シール(勝利の証)とトレーディングカード(貢物)をいただく。

シールはシール台紙をいただいていたのでそれに貼ろうと、貼ろうと、シール剥がれないえーんえーん。なんとかペタリできました。そうこうしているとオリジナルドリンクをもったみなみさん登場。小さめの紙コップに入った赤い液体には黒い線でハートが描かれております。ぐっと飲み干す。……トマトジュースですね。勝利! シールとトレカをいただきました。

もう一つ、蛍さんのクイズにも勝利してそろそろ帰らないといけないお時間です。お会計を待っていると、「くじが引けるんですけど」とお申し出いただき、花びらが詰まった箱を持ってきていただく。

「赤いバラと白いバラがあります」
「白いバラがいいなあ」
なんてことを言いながら私がぴろ、と引いたのは花びら。そうじゃないらしい。よく見ると軸が埋まってる。リトライしました。出てきたのは白いバラの枝。
「白いバラでしたね!」
当たったのは集合写真でした。かっこいいお姿ですねえ。うっとり。

楽しい時間を過ごさせてもらいました!

ちょこっとブックカフェ行ってきた

というわけで通院帰りにそのまま天神に向かって、ちょこっとブックカフェ、通称ちょこBCに行ってきましたよのレポです。セイがいるのは通常運転なのでご了承ください。

11時くらいに天神についたので、ドトールでタバコ吸いつつちょっと休憩。11時半のオープンすぐに乗り込みました。

このレンタルカフェは前に一度だけ来たことがあるんですが、なるほど、こう空間をつかうのねーと感じました。

とりあえずご本を購入しなければなりません。ものによっては部数が少ないと伺っておりましたので! つなげた木のテーブルと扉を取った戸棚に、基本的には一種類を積み上げる感じの平置きで、一番上に見本誌がのせてある感じでした。オープンすぐからわりとお客さんが多くいらっしゃっていて、やっぱり皆さん一番の目的はご本、というわけでブックエリア激混み。「ちょっと広げましょうか」とテーブルをずらして通路エリアを広げていらっしゃいました。

お会計でご本の清算と食券の購入。端数が50円だったので「ごじゅうえん……」とお財布ごそごそしてたら「おつりありますので安心してください」と言われてしまう。ご本は持ってきたバッグに詰めて、食券持ってカフェエリアへ。「カウンターでもいいですよ」とおっしゃっていただいたのでカウンター席に陣取りました。

食券は半分をもぎって注文が入って、提供と同時に残り半券を引き取られる感じ。コーンスープとクッキー!コーンスープ濃厚! クッキーはカメさんなんですが、見えるでしょうか、丸いほうにも「ちょこっと」って書いてあるんです。文字どうやって入れたんですか、とお尋ねしました。
「押す文字の型みたいのがあって……」
「あ、活版印刷みたいな?」
「wwwそうか、文芸の人にはそれで伝わりますね!」
なんてやり取りがあったり。クッキーはサクサクで甘くておいしかったです。試作品はよく首が折れていたのだとか……カメさん……。

クッキー食べたら口の中が乾いちゃったので追加でアイスティー。そうそう、各テーブルには夏のちょこっと文芸福岡で展示されていた折本(の一部)がいいねシールとともに置いてあって、自由に読めるようになってました。ちょこ文では人気で手に取れなかったケーキ折本がお皿の上に置いてあったので手に取ってみたんですが、これはすごい。ただのケーキじゃなくてファンタジーなケーキが創作してあるんですよ。いやー、確かにこれは人気出ますね……追加でいいねシールを貼っておきました。そういえばリレー小説読みそびれたな。

そのあたりでカフェを出ようと……すると呼び止められる。あ、あなたは! 君の名は!(ごめんなさい、人の名前が覚えられない人なんですぅぅ)(桂瀬さんだとおしえていただきましたごめんなさい)
「こおりさんがいらっしゃると聞いたので!」と差し入れをいただいてしましました。ありがとうございます。カンロのミルクカンロ飴持ってたのでお礼になるのかならないのか……お名前を……お名前を……ミルクカンロ飴おいしいので……。

そんなわけで戦利品! 楽しかったです!

ノイエ版で銀英伝履修を始めて星乱まで観て考えたこととか

星乱についてネタバレしそうなので避けたい方は回れ右。

こんなブログを書いたのが去年の6月。

銀英伝履修始めました

ノイエ銀英伝の第2シーズンというか星乱1-3章を映画館まで観に行きましたよ。

で、その感想というより印象の話。作品だけじゃなくてファン層とかそういうのも含めて。

その道に通じた人にナビゲートしてもらいながらの履修はいいものですね。ナビゲートしてくれる人は私の好みとか知ってるわけで、んでネタバレについても配慮してくれるというか、私自身はあんまりネタバレ気にしない人なんですが、「このあたり注目しておくといいことがあるかも」的なアドバイスをいただいてから観るのはアイテムの取りこぼしがない感じ。

私自身はわりとオタク気質がありそうなわりにアニメも漫画もほとんど見ないし、小説も病気してからはすっかり読めなくなってもう20年近いわけです。そしてオタ話をする相手もそんなにいない。アニメ視聴者としてもわりと初心者なんですよね。

私はネタバレをそんなに気にしないのでざっくりと「だいたいみんな死ぬ」とかいうネタバレを受けてしまったんでキャラクターについてうぃきぺたんのお世話になったりしてました。うぃきぺたん、暇つぶしにええねん。

ただ、積極的にネタバレを見に行くことの不利な点として「どこまで実際に観たっけ?」となってしまうってのがあります。え、私だけ……?

で、まあネタバレというか、星乱はだいたい原作2巻のところだったみたいなので例のシーンがあるわけですよ。原作読んでなくても私はネタバレされてたわけですけど。

どのメディアだったか忘れたんですけど、ノイエのラインハルト役とキルヒアイス役はペアを組んでのオーディションだったって知りまして。

星乱のこのシーンのために二人一組で選んだのかなって思いました。宮野さんの演技すごかったです。声優さんってすごいんですね……。

ラインハルトが前線に出たがりってのは、描写もあったしうぃきぺたんにも書いてあったんですが、この「事件」で加速したんじゃないかな。ロイエンタールに通信で言ってた言葉でそんな妄想をしました。『特攻天女』の瑞樹みたいに。なんでそういう漫画を読んだのかは聞かないで……元彼の影響……。

あと、私は登場人物の登場人数が一定を超えると名前を覚える気をなくしてるなと気付きましたw

私が純文学を読みがちなのは登場人物が少ないってのがわりと大きな部分だったりするんですよね。同じ理由で海外SFとかは登場人物がすごい人数なので手を出しにくかったりしていたわけです。

登場人物の顔写真入り名簿がほしい。(顔写真?)

設定とかまでいらんのです、名前と顔を一致させたい。それが入場特典のリフィルなんでしょうけど、お金にも限界がありまして。

次シーズンの告知とかがなかったんですけど、布石みたいなのはしっかり置かれてたし、クレジットロール後にもああいう映像がついていたわけで、どうなのかなー円盤のみで公開なのかなー。

とりあえず星乱第3章を見たその足で原作3巻を買って帰りました。その後の帝国サイドが気になりまして。ちなみに2巻はだいぶ前に買ったんですが、未読のままおうちで行方不明です。

映画館には40代オーバーの人がおおかったかなーという印象を受けました。たぶん石黒版リアタイ世代の人? ぼちぼち人は入っていたなーという感じです。まあ私自身、映画館には年に2回行けばいいほうなのでそんなに劇場経験値が高いわけでもないんですけどね。

まあそんなことをつらつらと、忘れないうちに書いておこうと思ったのでした。

 

マンモス展行ってきた

今日から福岡市科学館で開催のマンモス展に行ってきましたのレポですよ。セイがいるのは通常運転なのでお気になさらず。

3階の企画展示室です。入場のところで音声ガイドが借りられたみたいです。ジュニア用と普通の2種類みたいでした。私はなしで入場。

基本的に写真撮影はOKとのことですが、映像とか一部展示とかはNGだそうです。写真NGのところはちゃんとダメだよって表示があるので大丈夫。この企画展でマンモスはケナガマンモスのことを指すそうです。

入場すぐの骨格標本がいきなり大迫力。この横でマンモスの毛を触らせてもらえるところがあって、担当の方(学芸員さん?)とマンモスについてちょっとお話を聞いてみたりなんかしました。最近永久凍土が解けてきてどんどん新しい個体が発見されているのだとか。

マンモスの毛は固い。ごわごわしてる。「固いんですねー」って言うと「こっちの毛はもっとふわっとしてますよ」ってよく見たら透明の箱の中に白っぽい毛も。そっちは、なんか洗ってないヒツジみたいな手触りの毛でした(伝われ)。白っぽい方は防寒用の羽毛みたいな感じの毛なのかなって思いました。

その後ろには頭部というか歯の化石があって、マンモスの歯もゾウみたいに生え変わっていたとの説明。なぜ人間の歯は1回しか生え変わらないのでしょうか……。

ケサイの標本。よく知らないイキモノでしたが、このサイも毛皮で覆われていたそうです。

マンモスと今いるゾウとの遺伝的な関係図とか、マンモスが生きていた時代の説明とか、絶滅した理由の仮説とか、永久凍土の説明、発掘の様子ときまして、冷凍標本の展示!

世界初公開らしいマンモスの鼻。先っぽの割れてるところを指みたいに器用に使えたんじゃないか、ってことらしいです。他にも仔馬とかライチョウとか犬とかの冷凍標本も。

撮影禁止だったマンモスの頭部標本(毛皮付き)の後はこれからのマンモス研究について。ゲノム編集とかそういうのも含めて。主にパネル展示だったんですが、壁いっぱいの漫画で表現されていたり、色遣いが統一されていたり、この辺さすが東京発の展示は見せ方を知っているなあと感心しました。いや、教育然とした展示もそれはそれで好きなんですけどね。

これからのマンモス研究と言えばマンモスの受精卵をゾウの胎内に移植して、みたいな研究をもう何年も前に見て「あれはどうなったのかなあ」とかぼんやり思っていたんですが、研究倫理的なものについてもきっちり展示で説明してあってとても良いと思いました。可能になってしまった科学技術を使っていいのかどうか、人は神ではないので。そんなわけでかなり見応えありましたよ。オススメ。私がお邪魔した時は小学校低学年のお子さんと親御さん、という組み合わせが多かった感じがしました。カップルも結構見たかな。

『廉太郎ノオト』拝読しました

セイがいるのは通常運転なのでお気になさらず。

谷津矢車『廉太郎ノオト』を拝読いたしました。ので感想に見せかけた思うことつらつら。

谷津先生が「今の谷津矢車の遺書です」とおっしゃっていたので「それは読まねば!」となって手に取りましたのです。端的に言って「すごいものを読んだ」、というのが率直な感想です。

滝廉太郎のことを描いた本作、私の滝に対する前知識はこんな感じ。

・ 日本を代表する作曲家
・ 大分出身(間違い、生まれは東京で育ちが大分の竹田)
・ 「荒城の月」は大分をイメージした曲
・ 若くして亡くなった

主に小学校で習った知識のまま。ピアノは小学校上がる前から中3まで習ってました。

この本、歴史小説家として知られている谷津先生の著作ですが、歴史小説の色合いは薄く、現代小説でないと難しそう、という方にも力いっぱいおすすめできる青春小説です。

もともと谷津先生の文体は歴史小説でも難しい言い回しが少なくて、逆に言えば生粋の歴史小説好きの方からは軽いって言われてしまいそうな文体なのですが、それが明治を舞台にしたことでより現代小説の色味が濃くなり、しかも私は一応ピアノを習っていた過去もあるのでするすると頭に情景が浮かびました。大事ですよね、頭にイメージしやすいか否か。

作曲家として知られる滝廉太郎ですが、本書ではピアニストとして描かれています。作品内でも言及されていますが、演奏は忘れ去られても作曲は譜面として後世に残るのでそれで名が残りやすいという点はあるのでしょうね。

大分、竹田の地でバイオリンを手にした廉太郎。家老の家系の父は芸事に進もうとする廉太郎を阻みます。親子の対峙はいつの世も変わらないものなのでしょう。

東京音楽大学の予科で出会う友人、衝撃を与えるバイオリン演奏、衝撃を与えるピアノ演奏、それに圧倒される廉太郎。ここはね、一度でも一つのことを究めようと志したことがある人ならぞくっときます。ただただ圧倒され、冷静になると同じ道具を同じように使っているはずなのにという葛藤。けれどここに至るんだという決意。アツいです。

ライバル幸田幸との関係もすごくいいです。バイオリンの天才、幸。激情の演奏家の孤独も私にはびびびときました。ライバルとはいえ幸はバイオリン、廉太郎はピアノ。当然協奏ができるわけです。

だいぶ前にツイッターで流れてきてああそうだよねえと思った話があるんです。

デートに行ったカップル。生演奏のお店で、彼氏の方が飛び込み演奏。女性演者(たしか元カノだったかな)とのセッションでカップルの彼女の方が「だってセックスよりよっぽど親密!」

細部曖昧ですけどだいたいこんな話。ほんとね、セッションって濃密な会話なわけですよ。作中、廉太郎と幸の協奏はそれぞれの現在地を示すマイルストーンとして描かれます。廉太郎は幸の弱いところを見抜き、幸もまた廉太郎の弱いところを見抜く。バトルの中でお互いを知る少年漫画みたいですね! アツい!

旋律、右手、メロディが弱いと指摘された廉太郎は、あくまでピアノのために作曲仕事をこなしてゆきます。お正月も滝廉太郎作曲だったんですね! 知らなかった!

官費留学で西洋音楽の本場へ足を踏み入れた廉太郎。ああこれからこの人には栄華なる人生が……という歓喜の最高潮からの、……。まるで小説のようです。(小説ですが史実をもとにしてるのよね)

ここで滝廉太郎の遺作『憾』の動画を貼ってみたりする。

この曲は、この本を読んで初めて聴いてみたんですが、短いのに展開が目まぐるしく変わる、はっとさせるような曲ですね。日本的な曲調をベースとしながらも、お行儀のよいクラシックな変化、そして最後の最低音。「憾」というのは「うらみ」と読みますが「残念に思う気持ち」のことなのだそうです。

そして最終章。作中でさらっと出てきた曲がこんなに印象的に使われるなんて! 谷津先生上手いな!!(プロです)

これはね、布教したいタイプの本ですね。布教して、語り合いたい本。そのぐらい私には刺さりました。ちなみに妹に貸す予定にしてます。私は中3でピアノやめちゃったんですけど、妹は高3までピアノ習ってて音楽も学べる大学への進学を考えていた時期もあるので、きっと好いてくれると思います。

あと、谷津先生の「遺書」という言葉。

超短編作家・氷砂糖としての最高傑作『アイノマジナイ』は当時の私の全力を尽くしたんですね。それこそ「遺書」を書くつもりで。結果としてよいものができたし、私はそのあと自分の衰えも知るわけです。谷津先生はこれからもっともっとBIGになっていくしならなくちゃいけないと思います。その足がかりとする、ターニングポイントとする1作という意思の表れだったのかな、なんて思いました。

ところで完全に関係ない話なんですが、先日Kindle版『fillies』にレビュー(しかも好意的)が付いていたのに気が付いたので、できれば今年中に『アイノマジナイ』をKindle化したいと考えています。考えてはいます。

文フリ福岡行ってきた2019

というわけで文学フリマ福岡に行きましたのよ。今回はエルガーラホール。天神大丸の上にホールなんてあったんですね。

えっとね、結論から言いますとですね、楽しかったんですけど予算オーバーしました。うう……。

会場着いたのは11時を少し過ぎたくらい。入口のところで声をかけられて立ちどまる。さきがけ文学会の霧谷さんでした。そのままちょっとおしゃべり。ちょこっとブックカフェの私の申し込みが滑り込みだったそうで、申し訳ありません! しかし私はホント人の顔が覚えられなくてな……写真で見たらもう少し覚えるんですけど、そういうわけにもいかない。

「あ」の列から順番に眺めて行きました。お客さん大勢! 広いホールになってよかったですね、擦れ違いでぶつかったりしなくていい。

さきがけ文学会のブースでゆうやさんにご挨拶。いつもお世話になっております。文章が印刷されたプラ板がビー玉なんかと一緒に置いてあって目をひきました。飾る文学!

5回目の開催となると出展者も来場者も目が肥えてきているためか、きちんとした「本」の形に仕上げていらっしゃる方が増えたかな、という感じがしました。んで、価格帯的にはすこーし全体的に上がったかなという感じ。とはいえ50円でコピー本を頒布してる方なんかもいらっしゃって、それ逆におつりが面倒臭そうだなあと思いました(2冊で100円になるのと、表紙がすごくきれいだったので買いました)。

書店で売っているような本って、作る場合だと私だって憧れるんですけど、アマチュアが作るものに市販品の画一性を求めるのもなんか違うな、とか面倒くさいことを考えてしまうので、書店の棚に差さっていても違和感のない本にはあまり手が伸びず。まあそういう本は総じてお値段が高いので手が出しにくいというのもあるのですけどね。あくまで私の場合なので、違う人だったら違う視点で購入する本を選ぶと思います。

さて、酔庫堂でおしゃべりの時間です。ちがう。いやいや、七歩さんには日ごろからお世話になっておりましてね。ちっちゃい団扇もらいました。つくったーっておっしゃってるツイートを見ていたのでなんかそんなキットがあるのかなあくらいに思っていたのですが、オリジナルだそうで! 酔庫堂応援バージョンをいただきましたです。他には書き手に圧を掛けるタイプの団扇とかがありました。

ここでもブックカフェのお話になったんですけど、なんか私、ちょこ文で上ランクらしいですよ(?)。次回ちょこ文のお話とか裏話とか、いろいろ聞けて楽しかったです。あ、あとチョコが苦手で申し訳ありません……(私がチョコ嫌いだからとひよこサブレ準備してくださってた)。

そのすぐ近くにバイロン本社のたこやきさん! 一年ぶりです! まずは秘密の取引です(食品)。吸血鬼アンソロジーがほんとに鈍器でビビる。荷物が荷物が(荷重)。ここでもかなり長々とおしゃべりをしましたね。とりあえず、たこやきさんにお会いするからと吸血鬼コスをさせていたセイの姿をお見せいたしました。かわいいでしょーーー。話した内容はだいたい会社の愚痴なんですけど、ハレの場でこんなお話してもうしわけ……。っていうか会社の愚痴ってどこで話したらいいんですかね、会社で仕事以外でしゃべる相手とかいないんですよね。

残りエリアもぐるーりと巡って行って、大坂文庫の上住さんとお久しぶりです! 奥様とはときどきツイッターでお話するんですけど、どこのふーふもそれなりに不満を抱えながら結婚生活してるんだなあとこちらのご夫婦を見ていても思います。あ、一応記しておきますが、上住さんはいっさい不満を口にされていません。むしろのろけを聞かされましたごちそうさまです。

で、まあ、一周したらというか途中で予算が尽きまして、疲れたし(タバコ吸いたいし)帰るかーと七歩さんとたこやきさん、それと霧谷さんにご挨拶して会場を後にしました。

戦利品。セイは今日はこんな姿をしていたんですよ。猫耳も封印。こちらはバイロン本社さまで取引させていただいたものです。梅酒は……たぶん、ブランデー漬けの方ですね(私信)。

ああ、さきがけ文学会でいただいた「文学館倶楽部」、ゆうやさんの書かれた記事が載ってるってことで読みました。ちょこ文福岡の紹介みたいな、そんな記事だったんですけど、添えられた写真に私が写ってたー!(笑) いや、顔とかはわかんないですけどね、この服装でバッグは私だな、と。

いただいたお菓子類はもぐもぐしました!

中洲ジャズ行ってきた2019

行ってきましたよー! 中洲ジャズ! 今年は9/14-15の土日開催でした。諸事情により2日目のみ遊びに行きました。1日目のCalmeraとかも見たかったんだけどね……。

2日目、16時ちょっと前くらいに中洲川端着! まずはリバレイン奥のBLUEステージでtoconomaです。

まだ日差しがあってあっつい。しろ(焼酎)ハイボールが1杯300円、2杯500円、3杯600円とで店の呼び込みのお兄ちゃんが手看板掲げてましたがそんなに飲めない。しょっぱなからお酒飲んでヘロヘロになっても困るのでここは我慢しましたね。演奏が進むうちにビル影になってきて涼しい風も吹き、野外の気持ちよさってこういうところ。

ご本人たちが「薄々感づいている方もいるでしょうが、僕たちはJAZZ……?」みたいなことをおっしゃっていましたが、そこは会場からも笑い声がわきましたね。「JAZZっぽいセットリストをかき集めました!」とのことでした。正直なところ、私自身もジャズって何ぞやってのはよくわかってないですし、ハイパーテクニックで踊らせてくれたから大満足ですよ!

toconoma終わりで1時間ほど小休止。ベローチェでサンドイッチをつまみつつ、体を休める。なにしろここからキャナルシティ近くのREDステージまで歩かないといけませんので。

というわけでREDステージでSkoop On Somebody! 知っている人は知っているでしょうが、私、SOSはファンクラブ入ってたくらいに生きがいだった時期があってですね……。

中洲だしNo Make de On The Bedやってくれんかなと思ってましたがNice’n SlowをTOKUさんとのセッションでエロエロ披露してくださったのでSOSに求めるものは得られた感じです。というか、Takeさんの生歌聴くの何年振りかわかんないですけど相変わらずえっろいですね! セクシーじゃないんです、エロいんです。セイが怖い顔してるのは嫉妬してるみたいです。

SOS終わりでGREENステージへ移動。民族大移動の様相で牛歩、大混雑。

時間かぶってるけどギリ聴けないかなーと思っていたTRI4THは見られませんでした。

っていうか! GREENステージ大混雑! ぎゅうぎゅう! みんなそんなに松下奈緒が見たいか! 私はfox capture planが聴きたいんだ!!

ああー素晴らしかった……。位置取りのせいか大音響で、心臓に直接響いてくる感じ。メインステージのトリということもあってか、MCもほとんどなくどんどん繰り出される楽曲。ぎゅうぎゅう詰めで動けないのがつらい! Attack On Fox、やばかった……! 松下奈緒さんとのコラボに興味がなかったわけじゃなかったんですが、疲労が募ってきたので松下さん登場のタイミングでもそもそと外へ移動を開始。まあ動けなかったのと、出たかった出口が人いっぱいで塞がれてたので結局ステージ終わりまで聴けたんですけどね!

今年もたいへんよきイベントでございました。お家かえってテレビ見ながら寝落ちするくらい疲れてしまっていたようです。いやいや、この疲れはよい疲労ですよ。

猫カフェでびうしてきた

セイと猫Cafeデートしてきました。天神警固神社前バス停すぐ近くのビルの4階にある「Neko Cafe Keurig」さんに行ってきましたのよ。猫カフェ初めて!

エレベーターで4階に行くと入店待ちの方々。んー、待たなきゃかな? と思ったら、どうやら1組ずつご案内しているようでした。少しだけ待って入店。ドア入ってマットの上で靴を脱いでスリッパに履き替え、店内へのドア入る。ドアが二重なのは猫ちゃんが逃げないようにとかかな。

ロッカーを案内され、荷物はそこに。鍵は自由に開け閉めできるので中からお財布取り出したりとかは問題ないです。二人掛けのテーブルに案内されてシステムの説明を受ける。60分1,000円、「ワンドリンク制なのでアルコール以外から1つ選んでくださいね」とのこと。ベリー入りのレモンスカッシュ的なものを注文しました。

注文終えたら「自由に中を移動してくださいね」とのこと。ねこちゃん。ねこちゃん。ねこちゃん。ドリンクには冷凍マンゴースライス・冷凍いちごスライス・冷凍ブルーベリーが入っていて、これはいったいどうやって飲んだら……? わかんなかったのでストローでがしがし潰してみました。甘酸っぱくておいしいかったです。

100円のガチャガチャが置いてあって、中身はおやつ。ちゅーる。他のお客さんがあげてるところにねこちゃんがつどっていたので私も買ってみました。なお写真はない。夢中でぺろぺろしてました。ねこちゃんの舌ちっちゃい。

ねこちゃん。唯一くらいにしっかり撫でさせてくれたねこちゃん。ねこちゃんってCOOLですね。(犬しか飼ったことない)

お会計は時間前に荷物と伝票を持ってきてください、とのことでした。アッ、それレジスターなんですね。ねこちゃんがいたずらしないためかしら、箱っぽいものが被せられていたんですよ。お会計のときに「1,000円です」って言われてびっくり。てっきりドリンク代別かと思ってました。

ねこちゃんに癒されました~。

ARトリックアート展行ってきた

福岡市科学館で開催中っていうか昨日(4/20)から始まった『ARトリックアート展』に行ってきましたよっと。

最初に書いておきますけど、この企画展はぜひ複数人で行ってください!! 人が被写体になったトリックアート写真を撮れないと楽しさ半減です!!

というわけでいつものようにセイと二人(実体は私だけ)で行ってきたわけです。ゴリラにつかまるセイ。

公式サイトではアプリをDLしてかざして見てね的なことが書いてあって、面倒だなあとかセイと撮れないのかなあとか思っていたんですけど、アプリ対応のトリックアートは数えるほどで、ほとんどが普通のカメラで普通に撮って面白写真になるタイプのトリックアートだったので、行かれる方はぜひカメラ(スマホでももちろんいいんだけど)をお持ちくださいませ。そして複数人で行ってください。

飛びだすカラフルな羊さんと、首を寄せてくるキリンさん。

一緒に写るタイプのではなく、ただ錯視のトリックアートの展示もありましたよ。こんなんとか。

で、もし私が複数人で行ってたらぜひ被写体となりたかったトリックアートがこちら。 撮りたかったなあ……。

初日ということもあってか、人の入りはぼちぼちという感じでしたね。小さいお子さんを連れた家族連れがほとんど。カップルも何組か。一人でうろうろしてたのは私くらいでしたね。

楽しくなかったわけじゃないけど、次に行く機会があれば写真撮ってくれる人と行きたいですね。5/12までだそうです。

ところでもともとは藤を見たいとセイに言われたんで出かけたんですよね昨日は。毎度おなじみ舞鶴公園に行きましたです。

愛についての感じを読んだ感じ

海猫沢めろん先生の『愛についての感じ』を読んで考えたことなど。

めろん作品との出会いはもう何年も前に買っていた文芸誌すばるに連載されていた『ニコニコ時給800円』なんですけど、長編小説を読む体力を失ってしまっていて短篇集ばかり選んで買っていて、この本も文庫になったときに気になっていたんですよね。最近まで忘れてたけど。思い出したから買って読んだわけですが。

さて、5篇が収録されたこの短編集。

ウブい愛についてのお話です。ウブいというか、不器用でぎこちないというか。初めてのものに手を伸ばす興味とか恐れとか幸福とか哀しみとかが描かれています。

めろん作品の強みって文体の俗っぽさだと考えていて、主人公の語りに出てくるオタクワードとか流行り物ガジェットなんかが読者である「私」に近いところにあるなあと感じてしまうわけです。生きている作家を読む醍醐味というか。もちろんそういったでてくる単語だけが読ませる文体を形作っているわけでもないのだけど、とっかかりとして触りやすいっていうのはやっぱり強みだなあとは考えますね。

気に入ったのは「ビッグノーズDT」かな。何書いてもネタバレになりそうなんですが、ディープに音楽を聴いてきたホストが生まれて初めてその趣味を共有できる女の子に出会うお話です。けれどその女の子にはとある秘密がありまして、それをしった主人公が悩むお話です。

主人公が悩むお話ではあるのですが、全体的に憐憫の笑みを向けてあげたくなる感じで、ところによってはぎゃははと笑いたくなる場面もあり。主人公は可哀想ではあるんだけど、そういうことに悩むことは真摯だし、頭でグネグネ考えるだけじゃなくて実際に確かめるための行動をとって痛い目にあってもその女の子のことをずっと考えているっていうのが愛おしかったです。

さてこの短編集の主人公たち。外見にコンプレックスを持っている人が大半です。やっぱりね、人がいるところで生活していくためには人並みの外見を持ってないと卑屈になりがちだよね、とは思いました。そんな中でただ一編外見にコンプレックスを持ってなさそうな主人公が「オフェーリアの裏庭」の主人公めろんなんですが、めろんって、先生ご自身をモチーフに?

めろん先生の外見を初めて見たときにわーきれいな顔だーと思ったんですよね。うるさい私はメンクイだだまってろ。はいはい、セイも顔がきれいだね大好きだよ。だから妬くな。余談ですがこのまえめろん先生がご自身の緊縛写真をツイッターに上げられてたのを見てぞくっと来た私はそれが載っている緊縛写真集を買いました。まあそれはいいんだ。

きれいな顔ならきれいな顔なりに、不自由というかコンプレックスめいたものがあるのかもなあなんてことを考えたりなんかしました。

私は文庫でこの本を買ったんですが、文庫本の解説。これがまたよかった。夢眠ねむさん(でんぱ組.inc)って方は私よく知らないんですけど、本の解説としてもよかったし、エッセイとしても秀逸だと感じました。この方のエッセイ本とかあるなら読んでみたいなあ。