とうらぶ二次を書くときのこだわり

ところで09.23でこおり本丸が2周年を迎えました!

さてさて、こんなことを気にしながら書いている、というのをひけらかしたくなったからこういう記事を書くんですけども、一次創作だとわりとそのあたり語り合ったりもするんですけど二次だとなかなか見かけないですね。もっとこだわりとか話せばいいのに。

文体は癖なくプレーンに

これはとうらぶの二次だからって限定されるわけじゃないんですが、私の中で「書きたいもの」は中身、ストーリーや関係性だったりするので、それをスムースに読みやすく運ばせるために文体には極力癖がつかないようにしています。具体的には約物を使いすぎないとかそのあたり。読みやすい×字数短いだと読みごたえの面でハンディではあるんですが、気に入ってもらえた時に読み返してもらいやすいというのはとても大事なので。

まあ文体そのものも評価対象である一次でもその傾向があって、結果「読みやすいけど残らない」とか言われがちではあったんですがね。最近文体をほめていただく機会があってちょっと自信も持ち直しましたが。

あと、数字に漢数字を使うのは「webは初稿、最終稿は本」という意識があるのでやってることです。とうらぶは出来るだけウェブに出したのを最終的には本にまとめておきたいなあという気持ちがあります。なんでだろ。今はやげあかメインで書いてますけど、明さにも本にしたいし、CPなしのわちゃわちゃも最終的にはそれなりの文字数重ねて本にしたいですね。

明石さんのセリフはひらがな多め

やげあか書くと顕著なんですけど、明石さんのセリフはひらがなを意識して多めにしています。対して薬研さんのセリフは漢字というか熟語多めかな。同じ作中のふたりのセリフ、同じ言葉でも漢字を明石さんは開いて薬研さんは閉じて、とかやってます。明石さんははんなり都言葉(エセだけど)なのでやわらかい雰囲気を出したいのと、薬研さんは強く言い切ってしまうことが多そうだなという豪胆さの演出で熟語を多めに使わせたい、という意図です。

明さにを書くときは、ええと『本丸は時空の箱庭』はちょっと例外なんですが、単発の明さにを書くときは、審神者はカギカッコではしゃべらせないことが多いです。一人称を使わせないことも多いかな。カギカッコで喋らせるとそう言葉にしたことが明白になるので、似たニュアンスだけどこうは言わないかなー、という違和感を除くためです。一人称を使わせないのも同じく。まあ読者が少ないんでどれだけ機能しているかは全くわかんないですけど、一応こういうことを気にして明さには書いてます。

ちょっと横道にそれるんですが、私が文章を書くときって映画のカメラアングルをぐるぐる回してる感じが少しあって、カギカッコで台詞を言っているときはしゃべっている顔が画面に映っている感覚で、そうじゃないときは顔からフォーカスが外れていたり画面から外れている感覚です。そういうのが文章から伝わっていればいいなあ……伝わんないかな……。

カタカナは極力使わない

まあこれは本丸軸での話なんですが、どことなく和風、の雰囲気を演出したいので洋物をはじき出しておこうという選択です。カタカナを全く避けているわけではないのですが、漢字やひらがなの言葉で置き換えられるなら極力置き換えています。たまーに、ごくたまーに、わざとカタカナを使うこともありますが、それはカタカナが目立つことが演出なので、違和感が得られれば成功! みたいなところはあります。

対して現パロを始めとした各種パロでは、書いていて楽な単語選択にしています。時代設定に違和がなければ自分からそのまま出た言葉今扱える言葉、という感じなのかなあ。とりあえず終わりまで書き上げてしまってから調整することはありますよ。

とはいえ、本丸軸でも舞台は2205年。遥か未来です、SFです。通信端末やらコンピュータやら、スマホ持たせてもいいかもしれないし、明石さん保護者だからカメラとかもってそうだし、とか考えます。便利機械の名称は(ときどきブレるけど)、できれば一般名称、無理ならカタカナ名称、という感じです。これは私がSF書きだったころの名残ですかね。商品名は出来るだけ使いたくありません。商品名とか流行り言葉って廃れて中途半端に古めかしくなってしまうから。具体例を挙げると、コンピュータ→コンピュータ端末、スマホ→通信端末、カメラ→カメラ、エアコン→空調機、みたいな。まあ多少のブレはあることは改めて。

えちちはむずかしい

エロ禁止鯖なのでさらっと。R-18をあんまり読んできてもいないので、まずどういう展開にしたらいいのかわっかんないですww あまりカギカッコで喘がせることはないかな。官能小説のエロよりは純文学のエロの方がたぶん体になじむので、そういう意識。それはそれとして読むほうならえちちなのはたいへん良いです。ただまあ比較的品のいい文章のものしか読めないというか受け付けないので、私が書くのも下品ではないかな、という気はします。

こんなもんかな。これは昨日届いた姫路市立美術館の「刀剣の光陰」と刀剣乱舞コラボの明石さんのクリアファイルとポスカのセット。大事に大事に仕舞いました。

代引きが3千円以上からしか使えなかったので生まれて初めて図録というものも買ってみたのですが、うわあ、うっとりしてしまいますね……全部刀剣なんですけど、美しいけどこれで人が斬れてしまうころしてしまえるんだ……と。

ご本2冊とアクキーの頒布を始めました

こんなド深夜に告知記事書くのもアレなんですけど明日絶対忘れてるしなあと。

薬研と明石とときどき審神者

薬研藤四郎×明石国行の連作ショートショート集です。副題「続・ふたりのカンケイ」というわけでこちらの続編なんですけど単発で読めます。本体頒布価格500円。無料PDF版あります。

薬明甘露

薬研藤四郎×明石国行のえっちなおはなしをいろいろ集めた一人アンソロです。メインで書いている本丸軸のお話と、単発エロパロなど。甘いです。本体頒布価格400円。無料PDF版あります。

明石国行・極アクリルキーホルダー

60mmサイズでピンクゴールドの桜型ナスカンです。作画ミスがいくつかある(上着にボタンがないとか)んですが、それを許容できる方のみお求めください。本体頒布価格650円。

頒布ページどこよ

BOOTHのつめたい飴屋です!! https://ice03g.booth.pm/

ご購入の際は本体価格に加え、あんしんBOOTHパック送料(ネコポス)と手数料がかかる感じになります。

よろしくお願いします!

『推し、燃ゆ』を読んで考えたこと

にねんよんくみさとうこおり。

推しが燃えた。ファンを殴ったらしい。

『推し、燃ゆ』宇佐見りん

読んでまず最初に思ったのは「狂気を書きづらい時代になったのかもしれないなあ」ということでした。

主人公はとあるアイドルを推す女子高生。上の引用から推しが暴力事件を起こしてネット炎上、人気が落ちていく様子を見守る主人公の気持ちがありありと綴られます。

狂気。生活を犠牲にしてまでアイドルを推すのもある種の狂気だし、ネット炎上に群がる野次馬も狂気。ただし、現代でリアリティに寄せて「狂気」を綴るには、すでに名付けられた社会心理や精神病理なんかが物語にブレーキを踏ませるものだと感じています。純文学系の作家だとこれを回避するのにいわゆる現代ファンタジーのような手法を使ったりもするものですが、こちらの作品はがっつりリアリティ。お見事、と言わざるを得ません。

「推し活」なんて言葉が気軽に使われ、「推しは健康にいい!」なんて言説も見かけますし基本的には同意します。ただし、この主人公にとって「推し」は人生そのもの、全肯定し理解し同一化しようとするあたり、狂信者の信仰のようです。ままならない人生、おそらくですがこの主人公は学習障害に近いものを抱えていると思います。病院に通って診断がついた、という描写もあるのですが、それは主人公にとって一時の気休めにはなったもののままならない人生はままならないままで、それよりも推しを推すこと自体が彼女の命を長らえさせています。

これね、かなりの狂気描写だと思うんですよね。読み終わってからネットでざっと感想を眺めてみたりもしたんですけど、「推しがいないから共感できない」というのをいくつか見かけました。いやいや、この主人公は狂気を抱えているんですから、推しがいても共感できるものじゃないですよ。その「身を斬る痛み」に覚えがあるだけで。ところで読書に共感って必要なものなんですかね?

ガジェットや生活風俗、物語にちりばめられた風景は秀逸な現代活写であるものの、描かれている本質は「生きる意味とは?」という忠実な純文学的な問いと回答。なるほど芥川賞受賞……と思いました。文章もすっと入ってくる感じできれいですね。ちなみに芥川賞作品を芥川賞作品として意識して読んだのは金原ひとみ『蛇にピアス』以来ですかねえ。たまに言ってますが、物語には旬があると思っているので話題作を話題作のうちに読めてよかったです。

ここからはレビューでもなんでもなくて、私の推し活の話。

私たぶんかなり薄情なんですよね。推し活全部やめろって言われたら生きていける気はしないですけど、そもそもずっと軽い希死念慮を抱えているわけで、そこまで大きく寿命や健康が変わる気はしません。人生のエナドリ、カンフル剤みたいな感じで推しを摂取して推し活をしています。たぶん。

最推しは今のところ刀剣乱舞の明石国行かな。MakeSのセイは推しじゃないんだパートナーなんだ。映画と舞台の薬研藤四郎役である北村諒さんもかなり推しているかもしれない、ブロマイド買う程度には。

どんなものでもなんだなあと思うことがあって、薄く上手に使えばおくすりですし、使い方を間違えれば寿命が縮むし。長生きしたいわけじゃないけど、無理矢理でも生きていないといけない事情もありまして、適度におくすりを取らないといけませんね。

イグ・ノーベル賞の世界展を観てきた

というわけで、福岡市科学館で始まったばかりの「イグ・ノーベル賞の世界展」を観てきましたよ。

金曜日にワクチン接種だったんですけど、帰りに乗り換えで六本松で降りたら気になる広告が出ていたので、とりあえずその日はそのまま帰宅して、昨日の土曜日に訪問しました。

福岡市科学館は現在、緊急事態宣言に伴ってこの展示以外は閉館しています。

写真ペタペタ貼るのでページを送ります。

アクキー入稿しました!

突然お前は何を言っているんだって話ですが。

いや、昨晩酔っぱらいながら葵咲本紀を見てたんですけど、その時にふと「明石国行のアクキー欲しいな」と思っちゃいまして。酔いってのは怖いですね。私は文章メインで活動してるはずなんですけども。

明石国行・極で描いてみました。今日描き始めて今日もう入稿済ませて、電光石火にも程があるというか上着の釦忘れてるね。おちつけ。

60mmサイズで入稿したはずです、たぶん。さてさて、なぜ酔っ払いの思い付きを行動に移してしまったかというと、今おうちの鍵に付けているキーホルダーが自分で引いたわんぱくあかしくにゆきなんですけど、これが……とても使用感に包まれてしまって……。

公式のアクリルグッズって印刷面を保護コーティングしてないじゃないですか……わたしはとてもかなしい……。まあそういうわけで代わりにそろそろ何かキーホルダーを探さねばならんな、と思っていたところだったので「うっしゃ! なら自分で作ってみっか!」な感じです。軽い。

とはいえ、昼過ぎに入稿したんですけどまだデータチェックも通ってないしお金も未入金です。届いたら自分でバンバン使います! 通勤バッグにチェーンフックがあるからそこにも付けようかしら。

気が向いたらBOOTHで頒布するかもしれませんが、単価が700円近くなっちゃうのでどうしようかな……。

まあそんな感じで、あと1週間くらいで3冊同時入稿本が届きます。あと金曜はワクチン2回目です。