物語と現実の間

物語と現実が地続きになっていることが好きで、既刊はそういう仕掛けにしているものがいくつかある。

明日(というか今日)は福Ade9に一般参加の予定なのだけど、スタッフされている七歩さんが出展される予定のアクセサリに物語が付いていて、なんかそういうことにちょっと気付いた。

物語は物語で。
現実は現実で。
別物だから楽しめるっていう人も多いだろうとは思う。
別世界を巡るというか。

私がやった「物語と現実が地続きになっている仕掛け」で一番成功したのはたぶん、「本そのものの存在が作中で仄めかされる」ってやつ。
一番成功したとか言っても、自己満足のレベルなのかもしれないけれど、これは本そのものが好評だったこともあって、やりきった感じが強かった。

「登場人物が書いたものを読んでいる感覚を読者に持たせる」っていうのを(ネタバレを恐れてぼんやりとしか言えないけど)たまにやってる。
これ、フォントの効果を使ったり、形式を整えたりしてやってるんだけど、デメリットとしては登場人物が作中で何か書いてることが出てくることになるんですよね。
なんで登場人物が何か書いてることがデメリットになるかっていうと、「またなんか書いてる人がでてきたw」っていうマンネリ的な。

まあ私がカキモノをしているのは「ホントに言いたいことをいいたい相手に言えない」ことの代替として「比喩的に作った主張を小説の形でおおっぴらに言ってる」わけで、直接交渉が苦手なのはよくないなあと思いつつも、私の心の安らぎとなっておりまして。

交渉の代替としての作品制作なので、物語と現実が地続きであることを好むのはしょうがないかなという感じがしないでもない。
とか、このエントリ書いてて思った。

とはいえとはいえ、「物語と現実が地続き」であることを(・∀・)イイ!と思うのは、何も自作に限った事じゃなくて、人の作品でも思うのですよ。

前に何かの診断みたいなので「ドキュメンタリーを好む」って出たのはこういう形で現れてるのかなって。

というあたりでそろそろケータイの充電終わったかしら。
おやすみなさーい。

フィクションの力

フィクションの強いところは、概念をデフォルメできるところだと思う。

ノンフィクションでもできないわけじゃないけれど、それだと多少なりとも公平性が欠落してしまうと思うので。
そうなってしまうとノンフィクションとしての価値が下がってしまうと思うので。

『総務ゾンビ』と『月ワイン』がそこそこウケて、
私がライフワークにすべきはこういうプロパガンダめいたものでは
なんて思っている。

娯楽として受け手の懐に入り込めること。
受け手を多く取り込めること。
提示した思想を受け手に刷り込めること。

これをやりたい。

わたしは影響力を持ちたいんだと思う。
影響力というか、権力?
これはもうたぶん、日ごろの恨みつらみと僻みから来るものだと思う。

出来ることを伸ばして出来ないところをリカバリする、という考え方をしている。

文章というのはダイレクトに要素を抽出できる手段。

詩は究極に概念を精製したものだ。
残念ながら私に詩作の能力はない。詩人は本当に怖い。

ノンフィクション小説はモデルが要る。
自分をそのまま晒すのは憚られるし、ワンパターンしか書けない。
取材して書くなら専門家の方には到底及ばないだろう。

コラムや指南書は、著者に影響力がないと広がらない。
それに、要求がそのまますぎて反発の方が強くなりがちだ。

私に書くことができるのは、フィクションの小説だけだ。
その分、技術を研ごうと思う。
好きな言葉は質実剛健。技術に裏打ちされたものは強いと信じる。

信じる。

やっていることが無駄だとは思いたくなくて。

『超短編を書く、読む -process #1』を読んで

佐多椋編『超短編を書く、読む -process #1』が面白かったので連想して考えたこととか。

テキレボ5のお買い物代行サービスでゲットしました。
コピー本です。お値段覚えてない。

メインはタカスギシンタロさんのインタビュー。
聞き手は佐多椋さんと水池亘さん。

最初にタカスギシンタロ超短編集『ピアノ』から「花の完成」と「奇妙な刑罰」が引かれてインタビューが始まります。
「花の完成」はめっちゃ好きなお話でした。
『ピアノ』は買おう買おうと思いつつまだ買ってない……すみませんすみません。

タカスギさんは超短編を書く時に文章をなるべく簡素にしてるらしいのだけど、なるほどなあと思った。
同じところで小説は描写の文芸っていう表現も出てきて対比になってるところなんだけど。

私は両方どっちにでも振れるようにしてるなあって思った。
基本は簡素、かな。
推敲の段階で「これ描写に振った方がおもしろそう」と思ったら描写にこだわる。

その作品を貫くちょっと狂ったビジョンをロジックと呼ぶなら、氷砂糖作品は比較的ロジックがあるお話なのかなあと考えたり。
水池さんはロジックなしで書けない、佐多さんは感性ではまったものを書く。
タカスギさんはどっちかっていうと水池くんタイプだそうです。

詩人は怖い
同意。

超短編はすぐにラスト一行を書けるのは私も好きー。
短距離走、長距離走の適性がたとえとして挙げられているんだけど、リアル元陸上部で短距離走も走れないほど瞬発力勝負(フィールド競技)だった一人としてはとてもうなずける話ですね。

これは私の話なんだけど、集中力が一瞬しか高まらないっていう……。
私の場合、書き始めて完結させるまではだいたい一息でやっちゃう。
途中で休憩とか入れて集中力が一旦途切れちゃうと、ビジョンがぶれてしまうのよね。
(それなのにお話を終わらせるのが下手なのはどうしたことだ)

超短編を書くとき、今は初稿の段階でだいたい500文字以内で収まっちゃうなー。
「500文字」という枠が染みついたのかなって思ってたんだけどどうなんだろ。

伸縮怪談のフォーマットを初めてちゃんと知ったかもしれない。
怪談は、ちょっと遠い世界なので……。
ちなみに私は100・400・800・2000文字というフォーマットで伸縮小説っていうのをやっていたりするんだけど、この形を思いついたのは伸縮怪談がヒントだったりする。

この前ちょっとだけ峯岸さんとお会いしたのだけど、そのときに「なんで500文字の心臓に?」みたいなことを訊かれて。
お話を書き始めたときに最初に行ったのはショートショート系のところだったのだけど、星新一先生の出来損ないって言い得て妙だな、とか。
500文字の心臓に多くある作風が居心地いいです。

超短編の500文字制限が、当時のパソコンモニターの一画面分相当というのは、読んでなるほど。
私はブログに載せるサイズとしてちょうどいいなあって思ってる。
超短編はインターネットなしには生まれなかったかもしれないそうです。

太字部分は『超短編を書く、読む -process #1』より引用

KDP始めての雑感

総務にゾンビがやってきた! (籠解放会)』でKDPでびうして1ヶ月くらい経ったので雑感など。

売上げだけ見るとまだヒトケタ冊しか売れてないので、(まあ宣伝あんまりやってないとか価格が最低値とかいろいろあるけど)収入源として数えるのはあんまりよくないかなあ。

ただ、ちょっと面白い現象を体感したのでメモっとく。

面白い現象っていうか、リーチする層が普段の私のお話の読み手じゃないところにいるなって。
新たな海を見つけたな、って感じがしたのです。

私は普段、
・ 作品ブログ(or適当な投稿サイト)に作品をupする
・ まとめて本(同人誌)にする
・ 委託(架空ストアやイベント)で売る
という手順を踏んでいます。

んで、私のツイッターフォロワーの方は、結構いろんなクラスタがいらっしゃる。

ネットでの活動は文芸が主ではあるけれど、公表しているように働く精神障害者でもあって、フォロワーの方の中には結構な数のメンがヘラい方々がいらっしゃるんですね。相互か片思いかはともかく。

で、『総務ゾンビ』は障害者雇用がテーマだったりするわけで、同人誌とは縁遠いけれど障害者雇用に関心がある、という人に届いていたのです。なんと。

もともとKDP始めようと思ったのは、増刷はしないけど読みたい人がいるのに絶版になるのはなあ、と思ったことがきっかけなので、あんまり売れる売れないはきにしてなくて、というか、在庫が微妙に残ってるの哀しいので冊子版早く売り切れて的な気持ちがあったりなかったり。

書き手氷砂糖のやりたいこととしては、500文字小説を極めたいっていうのと、自分が体験したこと(主にびょーき)を形にして読み手に追体験させたいっていうのがあって、前者は一人でこつこつやってればいいんですが、後者に関しては多くの人が使っているメジャーなプラットホームでやる必要があるなって思って。
だから『総務ゾンビ』をKDPで出せたのはちょうどよかったなーって。

ブログで公開するのと、同人誌で頒布するのと、ネットプリントで配信するのと、KDPで出版するの。
重なっている部分が無いわけじゃないけど、届く層が違うなーって体感したのでメモ的に書いてみました。

 

 

zine展inBeppu4、申込みしました!

zine展inBeppu4(2017/11/3-5)に申し込みをしました!

今日募集ページ公開で、今日のうちに枠が埋まってしまったそうで。
委託のみという同人界隈では珍しい方式なのと、
主催さんからの詳しいレポートが届くという親切なところがポイントです!

別府いい街だよー。
小学校の修学旅行で行ったなあ。
婚前旅行的な両家の顔合わせ的な旅行でも行ったなー。
(あの頃は痩せてたなー)

さてさて、出展が決まったのでお知らせが一つ。

文芸アンソロジー トリカラ』というアンソロジーを発行します!
初出はzine展だZEEEEEEEEEEE!!

水面下でごにょごにょしてたのはこれです。
ちなみに言い出しっぺの私はまだネタ出しさえやってませんが、
既に届いている原稿もありますよー。

他に出展予定なのは、
去年出した『アイノマジナイ』と、テキレボ6新刊予定の『ジュエル』です。
無料配布も2種類受け付けてもらえるようなので、
テキレボ5のポスカラリーに出した『櫻切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿』と
名刺を置いてもらおうかと思っています。

ついでにもう一つ告知だ!

テキレボ6の募集が5/28 0:00かららしく、
今日からテキレボおせっかいbotを再稼働させました!

テキレボのおせっかいなおかん&あねご
https://twitter.com/te_ki_re_bo_mam

ナギノさんとむしこさんに助けられながらヒーコラがんばって運営しておりますので、
テキレボ出展に興味がある人はフォローしておくと吉。
フォローじゃなくてリストに放り込んでおくのもまたよし。

というわけでよろしゅうにー。

テキレボ5、お疲れ様でした

テキレボ5に委託参加していました。
関係者の皆様お疲れ様でした。

書かないと忘れ去ってしまうのでざくざくとレポを。

【テキレボ5の募集がかかる】

委託枠が瞬殺……。
私も募集かかってすぐに振り込み手続きを済ませたんですが、土曜だったか日曜だったかで、月曜日まで「滑り込めただろうか」とやきもきする感じ。
クレカつかえばいーじゃんって話もあるかもですが、私クレカ持ってないねん……。
結果としては一応2枠get。

募集開始が思ったよりかなり早かったので慌てておせっかいbotの連絡網(サイボウズlive)で発表されていることの整理と確認、つぶやきの開始。

今回はすぐにwebカタログが使えたので早いうちに本の情報を載せました。
私くらいの数(2種類)だといらないかもなあ、と思いつつも一つ目に「お品書き」を登録して、出展物へのインデックスにしました。
これ、頒布物が多い人にはやってほしいんですよね……カタログを表紙だけから全部クリックしていくの大変なので……。

アンソロのお題はいつ知ったんだったかな……。
新刊の販促兼ねて、公式アンソロに投稿するものを新刊に入れようと思ってたので、これは募集がかかる前だったんだろうな(時系列の乱れスンマセン)

新刊発行日(架空ストア取扱い開始日)が11月の後ろのほう(私にとって意味のある日)だったのですが、架空ストアへの納品はかなりギリギリだった思い出。

【アンソロweb公開】

早く出したので早く公開されました。
1/1からの公開じゃ最初のうちはPC前にいない人多いんじゃ、と思っていましたが、実際どうだったんでしょ。
1月半ばの公開だった(たしか)のでぼちぼち狙っていた時期に公開されたような感じでした。

読むの楽しみではあったのですが、土日にまとめて読む感じでした。
感想マラソンやろうとしてましたが、感想に悩むのにぶち当たってからはなんかもう書く気がどっか行っちゃって、すみません。
だんだんと読むほうでも気になったタイトルや作者さんを優先して、な感じに。すみませんすみません。
(でもやっぱりBLあんまり得意じゃないし)

おせっかいbotでアンソロのモーメントを作っては、という話になったので、ナギノさんがまとめたモーメントからひろって週末にモーメント更新作業。
正直botに関して一番反応もらえたのってこのモーメントだったので、まあやったかいはあったかな、と。
でも正直なところは結構大変でした。
ナギノさんが元のモーメント作ってくれてなかったら無理だった。

300字ssポスカさんに参加しようかなあ、とssを書いて、絵は描けないのでフリー素材探しの旅。
枯れた執事をイメージしていたのだけど、フリー素材を見つけることはできず、和装結婚式の写真素材で落ち着くことに。
今まで参加してなかったのは「100枚とか刷っても自分でさばけないよ」が一番の要因だったのですが、なんとなく試してみようと思ってしまったの。

【参加者募集締め切り】

ツイッターで宣伝合戦。
これはテキレボならではの光景だよなあ、なんて思う。良くも悪くも。

前回の新刊『架空レポ集 月のワインの試飲会』は感想をけっこう頂いていたのでツイッターモーメントに(クリティカルなネタバレを避けて)まとめました。まとめたものをwebカタログに貼ったり、ツイッターで流したり。

今回の新刊『アイノマジナイ』を重点的にアピールする方針でした。
なぜならテキレボ受けしないタイプの本だという認識があったからだ!
まあ70ページくらいの文庫本が400円って割高感があるんだろうなあ、とは自覚も。でもこれはこれ以上下げません。
(ちなみに架空ストアでの購入だと500円です)

作品紹介アシスタントさんに『月ワイン』の引き継ぎと『アイノ~』の新規登録を依頼。
『月ワイン』は引き続き「鳥散歩」参加。
師匠と弟子でギリ満たすか……?と迷いながら『アイノ~』で「疑似家族ナビ」参加。

お買い物代行サービスを申し込み。
予算すくなめでしたが、架空ストアで氷砂糖作品を大人買いしてくださった方がいらっしゃって、その売り上げを突っ込みました。
買えたのはあなたのおかげです、ありがとうございます!!!!!!!!
募集開始の頃に「今参加費を払えば、半年後には実質無料でテキレボ参加できる」みたいなツイートを見て笑ってたんですが、かなりその気持ちでした。

【代行サービス締め切り、参加直前】

『月ワイン』を手元在庫全て突っ込み、『アイノ~』はほどほど部数を委託するつもりでしたが、箱に詰めて悩む。
「代行の荷物が入らないのでは……?」
代行依頼が今回は全て通知ということで、案の定『アイノ~』の依頼数は少なく、ちょっとだけ形式的に悩んで、部数を減らすことに。

というか、「非売品」と書いていたお品書きに依頼が来てて、君らどこを見て表に数値入れてるの……とか思った。
代行のリストって、「サークル名」「webカタログに記載のタイトル」「価格」が載ってるエクセルリストなんですよ。
価格は入力しなかったら0円表記になるようで、ここは何とかならんかなあとは思ったり思わなかったり無理なのかもと考えたり。
お品書きは未記入だったので0円表記になるのはわかるし、0円のを総ざらいする人がいるのも理解できるんだけど、タイトルって見ないものなんでしょうか。
謎だ。

れぼんさんへのツイッターでの問い合わせは、おせっかいbotの連絡網に情報が入っていたんですが、三人して「それっておせっかいbotでフォローしてるよねえ」「届いてほしいところには届かないよねえ」と愚痴り合うイベント前ブルー。
開場で配るチラシについて話し合うナギノさんとむしこさんを「ありがたやありがたや」と思いながら眺める。手出ししなくてすみません……。

荷物梱包して、セブンイレブンから行ってらっしゃい!

【テキレボ5当日】

いろいろ事情があって持病の通院先を転院したんですが、その初診でした。
問診票の束に記入したら疲れてしまって、新しい主治医の先生にうまく現状を伝えられず(というのに病院を出てから気付く)。
帰宅したらバッタリ倒れて寝てました。
テキレボかんけーねー。

夜中に体力が回復し、「テキレボ」でツイッター検索。
ツイッター検索だとアカウント名に文言が入ってる人のツイートまで拾ってしまうのだけど、イベントを遠隔で楽しんでいるような感じがして、まあこれはこれでよかったです。
クリティカルな情報を拾おうと思ったら「高度な検索」というやつをすればいいのかな。

【テキレボ5後数日】

「#テキレボ戦利品」でツイッター検索したりヤフーリアルタイム検索したりしながら委託(&代行)の荷物が帰ってくるのを待つ。

【荷物届く!】

お買い物代行品は手に入らなかったものもいくつか。

『月ワイン』は委託分完売、『アイノ~』も思っていたより手に取っていただけました。

『架空レポ集 月のワインの試飲会』、手元在庫はなくなりましたが、架空ストアにまだ数部在庫がありますので読みたい方は是非。
http://store.retro-biz.com/i14305.html

物語の演出上、増刷はしません。
……が、10月くらいをめどに電子書籍化するかもしれません。

『アイノマジナイ』も架空ストアで取り扱い中ですのでよろしくお願いします。
http://store.retro-biz.com/i14306.html

こっちはまだ手元在庫もたっぷり(……)あるのでテキレボ6でも出展予定です。

『月ワイン』が売れたのはやっぱり「キャッチーでプチプラ」が功を奏してると思うんですよね。
他の即売会だとどうなったかは、他のイベントをほとんど知らないのでわかんないですけど、少なくともテキレボでの売れ筋だったんだろうな、と。
テキレボ4で手に入れてくださった人からの援護射撃(「#テキレボでオススメの本」タグ)もありがたかったー。
『アイノ~』をどうやってさばいていくかはちょっとした課題ですね。

おせっかいbotはもうすぐ一旦つぶやきを停止させる予定ですが、またテキレボ6の募集がかかるくらいには再始動予定です。
上でも書いたけど、呟かれてるテキレボに関する疑問のほとんどはこのbotをフォローしてれば解決しますので、よかったらフォローしてね!
https://twitter.com/te_ki_re_bo_mam

短いお話が好き

私自身、500文字小説なんていう短いお話を書いていますが、
読むほうでも短いものの方が好きです。

せっかちだし。
集中力持たないし。

っていうのが大きい理由。

持病を発症したとき、自分でなんかおかしいって思ったことの一つに
「本が読めない」
というのがありました。

大学生になって、教科書以外にも本をどんどん買って、
暇を見つけては読んでいました。

長文から意味が取れなくなって、
開いたページの単語が混ざって見えるようになって、
教科書も他の本も、読めなくなったとき、
ひどい焦燥感に襲われました。

読みたい/読まなきゃいけない本がまだまだたくさんあるのに
手にした一冊の本さえ読み終えることができない。

今も体調が悪いと長文は読めません。
というか、そういう体調なうです。

当時の私は焦燥感を持ちながらもどんどん本を購入し(古本がほとんど)、
増えていく「本」という物体から発せられるプレッシャーで
追いつめられていきました。

本を読まないといけない。
これ自体が病気による妄想だった可能性もあるのですが、
今なお、読み終えられない本が見えるところにあるというのはプレッシャーを覚えます。

読みたい本はたくさんあります。
でも、体力気力時間的に、読めない本があるのは仕方がありません。
あ、ついでに財力もあんまりないです。

手に入れる本は、せめて読み終えられる分だけに。

各方面への言い訳を書いてみましたw

春眠暁を覚えず

暁を覚えずっていうか、朝一旦起きてからご飯食べてまた昼まで二度寝してました。
春は調子悪いです。毎年。

缶チューハイ飲みながら、よしなしごととかをつらつらと。

超短編(篇)が20周年らしく、なんか作品募集とかするみたい。
ムーブメントの中心の人の「活動」ってレアな感じがして参加したいような距離置きたいような。
あ、活動自体は続いてますね。
イベントとか。東京なので行けないですけど。

距離置きたいような、は漠然とした不信感です。
活動内容がいまいち見えてこないから身を預けてもいいのかしら的な。

最近つとに思うけど、人を動かすには力が必要だな、と。
たとえば、金銭。
たとえば、物体という圧力。
たとえば、影響力のあるメディア。
だいたい金銭で賄えるけど。
だいたい金銭で賄えるなら、金銭を持ってない私は無力だな、とか。

私はプロパガンダ的なことを書いていきたいのかも。
伝えたいことを「ダイレクトに」伝えるか。
あるいは「遠まわしに」伝えるか。
またあるいは、不都合な事実を「なかったことにして」伝えるか。
そういうのの出力的な調節はいくらかできるようになったけど、
「形」にする気力体力資金力がない。

人を動かしたい。
私の力で。
ある種のコンプレックスかもしれない。

社会的な「動き」とは概ね経済的な動きである。
世知辛いけど。

やりたいことがぽこぽこ浮かんで、
これ安易に手を付け始めちゃうと途中で電池切れして破綻しちゃうやつ。
でもやりたくてもぞもぞする。
なにもかも春のせいだ。ということにしておく。

お酒って長く飲まなかったらちょっとで酔えるようになってお得。
体には悪そうだ。

少し痩せた。
ほんの少し。

競馬はお休み中。
レースは見てるけど馬券は買ってない。
すごいね! 馬券買わなかったらお金が減りにくい!

 

競作『P』、自作の面白がりポイント(無理矢理)

500文字の心臓、第153回競作『P』に参加しました。

結果はどうやらダダスベったようです。

 箒星Pが夜空に現れ、凶兆だ、と国中が混乱に陥った。
王は動じた様子を見せず、国が亡びることはないと宣言するが、国の混乱は収まるどころか激化の一途。国中の学者が王宮に集められた。
天文学者「周回する彗星です」。
数学者「予測可能です」。
軍事学者「他国の動きに不審な点はありません」。
政治学者「扇動家の力は一時的です」。
医学者「流行り病が広まりつつあります」。
哲学者「人は明日死ぬことを恐れます」。
経済学者「今日のパンを賄うことも困難な人々がいます」。
歴史学者「文献の調査が終わりません」。
神学者「神は全てを愛します」。
王は学者たちの言葉を参考に、緊急声明Sを公布した。緊急声明Sは広まったが、混乱は続く。
森で暮らす魔女のターシャリーに白羽の矢が立った。
ターシャリーは薬草を燻し、国中にその煙を振り撒いた。王や学者を含む国中の人間は煙を吸い込むとその場で寝入ってしまい、国はようやく静けさを取り戻す。人々はこんこんと眠り続け、眠ったまま餓死する者が出始める。

『星はただ定められた軌道を進み続ける』
亡びた国で魔女が綴ったとされる文書には、そのような記述がある。

P → S → ターシャリー
というのがベースとしてあったネタでした。
プライマリ、セカダリ、ターシャリーですね。
が。
投稿後にたまたまネットで見てて「ターシャリー」が化学用語と知る。
ああああああ作者バレえええええええ。

まあ作者バレ自体はしてなかったみたいですが。

あと、P は数学で出てくる「一定の速度で動き続ける点 P」でもありました。
そこから周回する箒星。

「ターシャリー」って言葉が人名っぽいなと思ったのと、
数学者を出さないといけないなーと思って、学者の言葉の羅列。

国を亡ぼしてしまったのは私の精神が荒んでるからです。

メリークリスマス2016

新刊届いたりとかいろいろやってたらこっち更新しないまま12月が(そして2016年が)終わりそうなので慌てて。
いや、更新してないなーとは思ってた。
思ってたけどめんどk(ry

クリスマスの約束2016を聴きながらですけど、要さん(@スタレビ)出てくるのを待ってるところです。
もう竹善さんってお呼びじゃないのかしら……

さてさて年末ですね!
年末年始に「別にコミケも行かないしなあ」という方向けにweb企画を立ち上げました!

簡易な起承転結を骨子として、みんなで競作しようじゃないか。
という企画です。端的に言えば。詳しくは企画ページを見てねー! → 同じ骨

言い出しっぺも参加しようと、今日少し書いてたんですけど、
お題結構難しかったね……。
何が難しいって、これ、夢オチ回避するのが。
夢オチは回避したよ! 明日というか今日、作品ブログに載せるのでよろしくね!

で、新刊できたと言いましたが。
もう架空ストアでの取り扱いも始まっておりますです。 → こちら

要さん来たああああああああああああああああああああああああああああああああああ

え、私なんか言いました? キノセイデスヨ。

新刊『アイノマジナイ』、私が5年前に立てた自己課題の総決算です。
私、氷砂糖は2011年から活動を始めました。

自己課題とは
・ 5年間毎年本を出す
・ 毎年出す本が何かしら上達しているところがある
というものでした。

2012年(fillies)、2013年(p-kingdom)、2014年(born to sing)は短編集として出し、
2015年(lesson)では超短編を作中作として1編の小説を編みました。

2016年。

今まで英字タイトルだったのはフォントの種類がたくさんあって選べるというのが一番の理由だったのですが、それも撤廃し。
超短編を作中作とした1編の小説を仕上げました。
今まで分量のノルマとしていたページ数も予定より増えました。
誤字や表記ゆれがわずかにあります。
自分では見つけていませんが校正ミスもあるかもしれません。

でも、
自己課題を掲げた5年間の総決算としては、まあ及第点をつけていいんじゃないかな、というものが出来上がりました。

数人に感想を貰うことを条件に献本をしているのですが、
反応も上々です。

報われた。
2011年の私が救われて、2016年の私は報われました。

なお、『アイノマジナイ』はテキレボ5に新刊扱いで委託しますので、
「わざわざ通販するのもなあ」って方はそちらをよろしくお願いします。
テキレボ5は2017年4月1日です。

多くの方に手に取っていただけますように!
(訳:刷り過ぎた)