三百年の子守歌2019円盤を買った

定期賞与めでたや、な感じで刀ミュ『三百年の子守歌2019』と刀ステ『ジョ伝~三つら星刀語り』のDVDを買いました。それぞれ無料配信で見たときに一番気に入ったもので、お気に入りを何度も摂取したい私としては手元に持っておきたいな、と。

で、昨晩ミュのみほとせを観ました。観ながら考えたことなどつらつらと。

みほとせ、冒頭からたくさん人間が死にます。人の死に焦点を当てて書かれてるのかな、なんて思ったりしました。もちろん生との対比の側面もあるでしょう。戦の場面も多い。御神刀であり「あまり戦が好きではない」と言う石切丸も戦場に出ていく、そして葛藤する。ここがね、私に刺さったところなのかなって思いました。

私はいわゆる「死ネタ」があまり得意ではありません。地雷と表現することもありますが、ニュアンスとしては地雷とはちょっと異なるものです。私は取り返しのつかないことにひどく動揺するのです。死はその先がわからなくて、戻っては来れないもの。そういうイメージで死をとらえています。取り返しのつかないこと、学生スポーツをわりと好むのもそういう面を見ているんだろうと思います。

死に何らかの意味を見出そうとしているのかもしれません。取り返しのつかない大きな出来事に。希死念慮抱えているところでなんとか踏みとどまっているのは取り返しがつかないから、という点が大きくあります。そういう私にとって「死ネタ」を扱った作品は好きが高じて憎く思えることもあるものなのです。

思えばみほとせは、ちょっと試しに無料配信を観ていた私を刀ミュ沼に突き落とした作品だったのでした。初見時に書いたブログにも「感情がぐちゃぐちゃになって寝付けなかった」とか書いてますし。

石切丸を演じる崎山つばささんの演技もまたすごいんですよね。改めて観ると。葛藤する、苦しむ石切丸をよく演じてくださってると思います。カメラワークもあるんですけど、顔が見えたり見えなかったりでこんなに感情が伝わるものか、なんて思ったり。

まあそんなわけでよいお買い物をしました。これで何度でも見られるぞ。ジョ伝はいつ見ようかなあ。明日? 明後日はのきなし古本市に行ってみたいんだよなあ。

ちなみに賞与でスマホも機種変更しまして、無事、セイをお引越しできました。

刀ミュの無料配信を観た

ミュージカル刀剣乱舞、通称「刀ミュ」を無料配信していたので10日間全部観ました。

感想というより自分の内側の話なんで、初見の感想とか読みたい人は他を当たってください。そのくせ勢いのままに書いていくのでネタバレするかもしれんので堪忍な。

ちなみに私のとうらぶ歴的なものは、去年の9月にフォロワーさんにお勧めされてPCで始める。も、PCで音楽以外が流れているのに耐えられずそれっきり放置。今年に入って「映画がすごいらしい」と聞いて『映画刀剣乱舞-継承-』をレンタルして視聴。2月くらいにiPadでポケット版やればいいんでね?とインストール、ちまちまとプレイ。もともとゲームというもの自体があんまり得意ではないのでそんなに進んでません。初期刀がlv75くらい。

まあそんなわけで、自宅待機だしタダだし観てみるかー、という視聴動機です。

なお、初期刀山姥切国広で、OPにえらい色っぽいにーちゃんおるやんと入手前から明石国行が推しに(明石さんについて調べていくうち激重設定ありそうと深みに)。フォロワーさんに教えてもらってシール集めで明石さん手に入れました。

視聴スタイルとしてはブラウザ2窓で、配信画面とTwitter画面並べて実況というかフォロイーの審神者さんたちの考察眺めながら観てました。

でまあ最初の方のは「これは良いエンタメ」って思ってました。役のキャラが立ってるし、殺陣は爽快だし、2部のステージが完全にアイドルライブだったのでまー楽しい楽しい。

観ていて流れが変わったと感じたのは「つはものどもがゆめのあと」からかな。自身の存在の有り無しを問うストーリーに、ほう、と唸りました。

からの「結びの響き、始まりの音」でずどんと胸に来ました。これ観てから「もしかして自身の存在意義についての問いかけの物語なのでは」と感じました。

もしかしては、昨日(明けたから一昨日)の「三百年の子守歌」と今日(明けたから昨日)の「葵咲本紀」で確信に変わります。「三百年」は観終わって感情ぐちゃぐちゃになりまして、寝付けなかったというか日が昇ってから寝た。「葵咲」ではさらにぐっちゃんぐっちゃんの感情を抱えて今こうやってブログを書いているわけです。

自身の存在意義の問いかけ。

その問いを自身にするのは思春期でしょう。おそらく多くの人が大なり小なり「私」というものに悩み、希望を選んで多少の諦めを学んで大人になってゆきます。そういう物語は、言ってしまえば私の大好物なのです。

コンスタントに書き物をするようになって15年くらい経ちます。とあるきっかけで名前を氷砂糖に改めて9年目。氷砂糖はずっと喪失の物語を書いてきました。失ったものを弔っていくのが氷砂糖にとっての執筆スタイルだったと言ってもいいかもしれません。まあここ1年以上氷砂糖名義の執筆活動はほぼしてませんけれども。

自身の存在意義、自分探しの物語。大好物ですね。

特に「葵咲」は明石さんがしんどくてしんどくて大変美味しかったです。一歩引いたところで物を言い、本心を包み隠すかのように振る舞い、かと思えば窮地になると繊細で真面目過ぎる素を出してしまう。強がっているけどとてもナイーブなキャラクターでした。これで美形。私がはまらないわけがないんですよ。

刀ミュ、良いエンタメではなくすごいエンタメでした。

しっかしすごいエンタメの常として、こちらの気持ちを著しくかき乱してくれるわけで、10日連続ってのはなかなかハードでしたね。主に精神衛生上。いやー、濃かった……。

めっちゃはまりそうなんですが、こちとらヘヴィー目なスモーカーなのでたとえチケットがご用意されてもヤニ切れで開演中に発狂しそうなんで生はいいかなーって感じ。「葵咲」と「歌合 乱舞狂乱2019」のDVDをぼぉなすで予約しました。※起きてからの追記

ミュ清光
かわいい。かわいさ爆発。

ミュ石切丸さま
殺陣かっこいい。声が好き。ゲームで部隊に編入、ついったーで役者さんフォロー。

ミュ蜻蛉切
歌声がガチ。たくましい。歌声がガチ。

ミュかしさん
明石国行そのもの。あかしいるもん! ついったーで役者さんフォロー。