龍馬が女たらし、人たらし、と早いうちに提示されて黄泉の案内人である友姫様とわちゃわちゃやってたのはいいスパイスでしたね。龍馬は既婚でしたし、変にラブロマンス入れるわけにもいかないんだろうなあとは思ったりはしたんですけど、個人的には何でもかんでも恋愛沙汰を放り込まれるのは食傷気味なので、ちょうどいい塩梅でした。
バディを組む中岡慎太郎との関係、やりとりもいいですね。アツい。生きている間、志を共にしてきた仲間であるわけですが、慎太郎のコンプレックスをチラ見せしてきてキャラが生きてるって感じがしました。まあ作中では死んでるんですけど。別れのシーンがたいそうドラマティックで……ぜひ読んでほしい。
そして生き返るための7つの試練があるわけなんですけど、最初の5つは天下五剣の持ち主とのバトルなんですよ。天下五剣。審神者おなじみの。ちょっとだけ「教養としての刀剣乱舞」とか頭に浮かんだりしました。
というか、童子切安綱・数珠丸恒次・鬼丸国綱・三日月宗近・大典太光世、という天下五剣が出てくるのもそうなんですけど、他にも刀剣乱舞でおなじみの刀剣がですね、当然刀の姿ではあるんですけど結構な数、出てきまして。そしてこの作品の龍馬(史実は知らない)は武器オタクという設定がありまして、刀についての描写がね、丁寧できれいなんですよ。
何度かこのブログで言及していますが、私は未履修問題があった高校を卒業していて高校時代に日本史を一切やっていません。そしてそもそもあんまり興味がなかった。なので日本史の知識がほんとのほんとに無いんですよ。だから史実モチーフのストーリーだったり人物像だったりを、新鮮な驚きを感じながら楽しむことができるんですよね。谷津先生に言ったら「お得」みたいなこと言われましたけど。まあそんなわけで「史実と違う問題」とは遠いところで歴史モチーフの創作物を楽しんでおります。とうらぶ含め。
そしてこのお話、ラストがたいそう気持ちいいんですけど、ナンバリングが「1」。どうやって続けるんだろう……? とちょっと思いました。いやまあでもすごくいいエンタメ本でしたよ。
要らないかもしれないけど近況
レビューでとうらぶとうらぶ言っててアレなんですけど、とうらぶとちょっと距離をおきたくてですね、江戸城は全く手を付けませんでした。里は新刀剣男士来るし走るかなあ。
なんかさ、明石国行に狂ってる現状がしんどくてですね……恋かよ。いや恋ではないんですけど、ちょっと明石さん関連の情報を見聞きすると冷静でいられなくなるのはわりと生活に不自由なんでぇ……といいつつ、まあ結局離れられませんでしたね。いろいろ別ジャンルを味見してみたんですけどね。ライトなオタクに戻りたかったのに。
あんスタの茨くんが、メインスト読んで行ったらだいぶ私好みの策略家というか胡散臭い美人だったのでゆるゆる続けて行こうかと思ってます。あと、PSYCHO-PASSの『監視官 常守朱』は全6巻買いそろえたのでGWあたりには読みます。