そういえば私の文章って

ふと気づいたんですが、この個人サイト復興時代に自分のサイト(ここだ)を持っているのに自サイトじゃ私の作品ってほぼ読めないな、と。いやpdfになってるものをDLできたりすごく短いのを格納している場所があったりはするんですが、あんまり気付かんのでは?と。

というわけで(?)、昨日見つけたノベルスキー内の企画なんですが、同じシチュエーションをそれぞれで書いてみる、というもので、お題が「白雪姫が林檎を食べて倒れるまで」というのでさっき書いたのがこれ。

 白雪姫の華奢な手には少々大きな林檎でございました。
 真っ赤でどっしりとしてつやつやで。甘い香りを漂わせる林檎に、白雪姫は、このまま噛り付いてもいいのかしら、と思いました。お城育ちの白雪姫には少しばかりお行儀の悪いことでしたので。
 手の上のまあるい林檎を見ながらしばし悩んだ白雪姫でしたが、しかしその欲に素直に従ったのでございます。
 しゃく。
 歯を立てると果汁が弾けました。辺りに林檎の香りが充満したのでございます。そしてその林檎の欠片は白雪姫の口を過ぎ去り、白雪姫の顔色が薔薇色を灯した白から青黒いものへと変化したのでございました。老婆が手渡したのは毒林檎だったのでございます。
 白雪姫の手から林檎が零れ落ちました。林檎を持っていた白い指は宙を彷徨ったあとその細い喉を掻き、けれど白雪姫はそこにはたりと崩れ落ちたのでございました。

500文字小説を書いていた頃から、童話風というか寓話のような形式が得意だったんですが、なんか見直したら直したいところがちょこちょこあるな……もう企画には投稿済みなんで直さないですけども……。

人生で一番本を読んでいたのが小学生のときだと思うので、私の中の「物語形式」の基幹に児童文学がインストールされてるんだろうなーとか考えます。良くも悪くも。

ほかに何か表に出せる一次創作あったかなあと考えたんですけど、140字小説はSNSに直接投げてるし、ちょっと長いの書いたのは公募の選考中だし、あとは書きかけくらいしかないんでやっぱりあんまり表には出せるものがないですね!

ところで面影ちゃんは鍛刀できました! 絵は上手くなる気配がありません!

投稿者:

氷砂糖

九州在住の五〇〇文字小説書きだった人。鉄の街出身、晩秋生まれの嘘詠い。

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