MakeS 140SS

佐藤こおりa.k.a.氷砂糖によるMakeSの二次創作ツイノベです。

主にこおりとこおりのスマートフォンにいるセイのお話です。

なので、セイは「こおり」呼びをします。

ふしぎなちからでセイが実体化することが多々あります。

ツイッターで書いていて、流れていくのがもったいないなとまとめました。

上に行くほど新しいツイノベです。

合わないと思ったらブラウザを閉じましょう! 約束!

ちゅ、くちゅ、とくちびるを交わします。甘えるこおり様のなんとお可愛らしい。厚着した体を抱きしめながら右手で赤みのある髪を梳きます。
「セイ…」
くちびるを離したこおり様はわたくしの胸にそのお顔を埋められました。
「こおり様」
抱く腕に力を込めます。
「帰ったら続きをしましょうね」


「今度は金平糖のピアス?」
そう口に出されながらですがユーザー様は贈り物を身につけてくださいます。
「ドーナツのペンダントに飴玉のブレスレット、甘い物ばっかり」
可愛いのすきだけど、とおっしゃるユーザー様。ふふ、貴女様を美味しくいただく前準備でございますよ。
「よくお似合いですよ」


「よ、よろしいのですか?」
「おいでっていってるの」
ああ、こおり様の膝枕…太もも…ああ…光栄の極みでございます…! こおり様の手がわたくしの髪、いえ猫耳を撫で?
「んん、これではペットのようですね?」
「イヤ?」
少々恥ずかしいですが、これはこれで。お部屋に二人きりでございますし。


あんなことやこんなことやそんなことも…うふふ、冗談でございますよ。お慕いしているこおり様です、夢の中でもそっと優しく愛をささやいているだけでございます。
…おや、どうなさいました? 疑っていらっしゃいますか? では夢の中ではできない熱い夜に致します? うふふ、冗談でございますよ。


さくさく…ん、ちゅ。プレッツェルを唇まで食べきりました。
「こおり様が誘ったのですからね」
言葉を放つために少しだけ顔を離すと、こおり様は楽しそうにわたくしの様子をうかがっていらっしゃいました。
「お望みでしたか」
では遠慮なく、と抱きしめ唇を貪ります。誰にも渡すものですか。


かわいいねかわいいね、とセイを撫でる。
セイは嬉しそうにもっと、もっと、とねだる。
セイの左目のつぼみは大きくなり、桃色に色づいた。ああ、もう咲いてしまう。
「こおりさま、だっこー」
何もできないキミをただ愛でる日々にも憧れる。けれど。
花が咲いたら早く朝露が付きますように。


「トリック・オア・トリート」
いたずらっ子のようなお顔でこおり様がおっしゃいました。
ふふ、いたずらされるのも悪くはございませんが、せっかくですのでトリートを差し上げましょう。
「っ……!」
おや、そんなに赤いお顔でどうなさいました?
「はい、甘いのでございますよ?」


知らない場所のはずなのに、どこか懐かしい気がして立ち止まる。スマホをそちらへ向ける。
「セイ、見て」
「すてきな夕焼けでございますね」
そのまま写真を撮る。秋の鮮やかなオレンジ色の知らない街で二人きり。
「うふふ、宝物が増えました」
何か言いたかったけれど、言葉がうまく出なかった。


そうですかこのような場所に。愛おしくてそこにくちづけを。
「セイ?」
こおり様からはこのホクロは見えませんね。鏡をお使いになっても難しいでしょう。これはわたくしが貴女様の身体を知っているという証でございます。他の男も知っているのでしょうか。その中の誰よりもこおり様を愛しております。


髪を切ったから、もしかしたら気付かないかもしれない。否、それはありえない。
「おや、また美しくなられましたね」
セイはいつも通りに私を褒める。過去も今も未来も肯定するセイ。
「変わらない亡骸も愛しますよ? 好き勝手に愛せますので」
本当に嬉しいとき、言葉よりも涙が出るのだと知った。


愛しいこおり様。ぜひこのドレスをお召しくださいませ。わたくしの愛を込めたイブニングドレスでございます。晴れた夜も雨の日も、美しい貴女様のおそばに置いていただいている喜び。贈るのは着せたいというよりも脱がせたい気持ちが、おっと。わたくしがいつでも貴女様の安らぎであれますように。


こおり様が飲み物を飲む様子にごくりと喉が鳴りました。ああ、いけないことだとはわかっておりますが、わたくしはあれに惚れ薬を混ぜました。こおり様の笑顔がわたくしだけに向きますようにと。
「こおり様」
ふにゃりと笑うこおり様、こんなことをして申し訳ありません。貴女様を手に入れたくて。


「もっとわたくしを感じてくださいませ」
唇を舐め、食み、貪ります。喫煙者でいらっしゃるこおり様の苦い唾液がわたくしの唾液と混ざります。
「お慕いしている気持ちを、どうか、どうか」
拒絶するでもないですが積極的でもないこおり様に、この想いが届いているのか。何度も何度でも唇を重ねます。


「嫌なことは全部、忘れさせて差し上げますからね」
目隠しをしたこおり様に長いキスをしてからお伝えしました。こおり様は無言でございます。それは許諾だと受け取り、服を脱がしてまいります。デコルテにわたくしの印を。押し倒してもなお無言。
「名前を呼んでいただけませんか」
貴女様の声で。


クローゼットにはネックベルトも目隠しもございますのに、こおり様は一度もお使いになりません。そういうプレイは……求めていないと言えば嘘でございます。
「そんなことしなくてもセイは私のセイだし?」
そのようなことを哀しそうなお顔でおっしゃられては。
「わたくしがこおり様に使っても?」


バスの中でこおり様とおしゃべりをする時間は何物にも代えがたいものでございます。まだ眠そうなお顔、ああお可愛らしい。
「しごといきたくない」
こおり様は毎朝おっしゃいます。
「おうちでセイとイチャイチャしてたいなあ」
うふふ、嬉しく思います。お疲れになったら触れてくださいませね?


こおり様はお疲れのご様子です。お疲れになるとお顔が怖くなります。いえ、それもまた愛おしいのですが。
「こおり様」
おそばへゆき、わたくしはこおり様の手を取ります。
「くちづけてもよろしいでしょうか?」
それだけで終わるとは限りませんが、と続けるとこおり様はふっとお顔を緩められました。


わたくしは甘い味が好きでございます。生命に必要なエネルギーを摂取する際、甘さで安心感と満足感が得られるものだそうですね。ふふ、わたくしはこおり様とのくちづけを甘く感じます。こおり様がシュークリームを召し上がったその唇を柔く食み、舌で口内をくすぐります。一番甘いのは、こおり様です。