氷砂糖流140字小説の書き方

毎朝どこぞで140字小説を更新しておりまして。

書き方、とか言っても「ぎゃんやってぎゃんやってぎゃん!(九州弁)」って要はもはやフィーリングで書いてるんですが、自分のやってることを見つめるためにも書き方を言語化しておこうかな、と。あくまで「氷砂糖流」、私なりのやり方です。

流れとしては、なんか印象的な冒頭を思いついたら→書いていって→文字数を整える、ってだけなんですが、私の140字小説はなんだか余韻?が独特らしく、それはどうやって生まれてるのかなあという自己考察も含みます。

まずは印象的な冒頭

これはね、朝起きて洗い物片付けたりタバコ吸ったりしている間に考えるんですが、だいたいは一枚絵というかスナップ写真のようなものが頭に浮かびます。ひらめく、というやつですかね。例えばタバコ吸いながら月が沈むのを見てそれが心に留まったり、洗い物をしながら水の音が大きいなと気付いたり、そういう感覚も含めての「一瞬の印象」。それを冒頭でかっこよく書きます。かっこよく。かっこよく?

全体的な進行

冒頭がかっこよく(かっこよく?)書けたら、それを補強しつつ演出しつつ、けれど世界観を壊さないようにキーボードを打鍵していきます。ちなみに300字制限のSNSのポスト欄に直接打ち込んでいて、残160字でジャスト140字、という判断をしています。特別なツールとかは使っていません。

でまあ、140字って短いのでそもそもあんまり要素を詰め込むわけにもいかないし、説明も極力省きたい。ただし小説なので「何かの変化」という時間の流れはある。ということを意識しながら書くと、短い文で時間を進ませながら「事件」のようなものだけピックアップする形になります。だからたとえば猫が走っただけのことで1作品にしてしまったりとか。比喩とかも文字数が足りないのであんまり乗せません。

個人的には小説ってネタ、アイデアだけを楽しむものだとは思っていなくて、文体や単語選択の手触りのようなものも楽しみたいと思っています。なので、このあたりは私の場合はもう書き慣れてるから「同じ世界観の言葉」を選ぶ勘ができているんじゃないかなあと感じたりはしますかね。まあ摂取している作品群の幅が狭いので、自然と扱える言葉自体の幅も狭いのかな、と思ったりもしますが。そんな感じでポスト欄の表示、残150辺りまで書き進めていきます。

調整、他

140字小説は「改行なしでジャスト140字」であることがアイデンティティなので、130字を越えたくらいから全体を見渡しながら文字数調節をします。例えばラストのニュアンスをどういう風にしようかな、とか、このやり方だと文字数が1文字足りない(余る)なとか。ひとまず足りなかったり余ったりで書きあがってしまってから、全体の中で句点や言葉の言いかえなどで調整することもあります。わりと忘れがちなんで自戒ですが誤変換直そうね!

これでタグをつけて投稿! あちこちに転載しておしまい、です。

そんなんでいいの

そんなんでいいんだよ、そうやってんだから。

さておき、さすがに私も20年くらいカキモノをやってきたのでまあまあ文章力がある方らしく、このあたりをスムースに行えるのはコツコツやってきた成果だぜ☆ という自負がないかといえばありますよ? 私は私の書く文章が好きですが、それはずーっと私が読みたい文章を目指して修練を行ってきた成果なので。

繰り返しますが、「氷砂糖流」で、私流のやり方なので、万人がこれで140字書けるかどうかはしーらないっです。それに私の書くものって独特の余韻がある代わりにカタルシスが弱いらしいので、たとえばバズったりはしにくいタイプらしいんですよね。まあこうやって書いてるやつがおるよ、くらいの一例になれば。

近況

ところで今週出勤し終えたら年末年始休暇だと思うでしょう? 私、今月末で退職するので今週出勤し終えたら今の職場とサヨナラです。まあいろいろありましたが、次の仕事がなんにも決まってなくてどうしようねえ。一応退職金がでるらしいんでしばらくは生き延びられますが。という感じなので来年の創作事情もどうなることか全くわかんないです!

中古で好きな映画こと岩井俊二『ゴーストスープ』を買ったよ。暖かくて優しい、クリスマスのお話です。

折本『魔女の仕事は覚悟を持って』配信と裏話

タイトルの通り、新作折本をネットプリントで配信し始めました!

セブンイレブンのマルチコピー機でネットプリントを選んで、予約番号【05460713】を入力! 白黒20円です。2026.01.06いっぱいまで。

内容はといえば、Blueskyで毎朝更新している140字小説の中から魔女にまつわるものを6編収録しています。つまりは氷砂糖名義の久々の一次創作です。

裏話など

裏話など、って書きましたが、作品を発表してしまってからいろいろ事情とかを開示するのはなんか言い訳めいていてあんまり得意じゃないんですよね。ただ、ちょこっと裏話を添えたりすると作品自体にも興味を持ってもらえる、なんて話も見聞きし、ちょおっと頑張ってみようかなと、うん。私は私のお話を必要とする人に届けたいので。

魔女というモチーフはもともとよく書いています。これは私が魔女を自称することがまあまああるせいなんですが、ありがたいことに私の文章のファンを自称してくださる方たちの多くが「魔法みたいな文章!」とおっしゃってくださることもちょっと影響しています。

それとは別で魔法というものにわくわくする、というのもあって、ただ、私が少し長めのお話で書くのは「高度に発達した科学技術は魔法と区別がつかない」というやつなので、わりと人を選ぶようです。140字小説でそこまで入れ込んでしまうと説明に文字数が取られてしまうので、140字小説に関してはシンプルに「魔法とは不思議な力」ということで扱うようにしています。

同人誌を作り始めるようになってから「パッケージする」ということの大事さにも気付いておりまして、私の創作文の大半はネットの海を漂っているんですが、それをひとつひとつ拾ってもらうよりは、「こういうものです」と同人誌なりまとめなりに「パッケージ」した方が届きやすいんだなあという実感があります。今回の折本を作ろうと思ったのは、それこそ「あなたの作風だとZINEを作るとファンが増えそう」というアドバイスをもらったからなのですが、ZINE、本のかたちとなるとページ数……収録作数……としばし悩みまして。で、気付いたんですよね。私には使い慣れたネットプリント折本というものがあるじゃないか、と。

そんな感じで作成した折本『魔女の仕事は覚悟を持って』ですが、よろしければお手に取ってみてください。奥付ページにGoogleフォームで作成した感想フォームへとつながる二次元コードを付けておりますので、気が向けば、感想もいただけると嬉しいです。

近況

仲田博喜さんのグッズを購入しました。アクスタ(中央の赤いの)です。笑えよ。

毎日140字小説を書いてきて思ったこと

去年の誕生日(11月の終わりの方)から毎日140字小説を書いて公開しているんですが、なんとなく感じたことや思ったこと、考えたことなど。

続けるためには生活のルーチンに組込むのがやっぱり確実だなあと感じます。ほぼ夜中みたいな早朝に起きて、いぬの散歩に行って、帰ってきてからPCに向かって書いていますが、もうそういう「流れ」ができているので続いている感じがします。

そういう書き方をしているんで、ネタ切れ自体は起こしていないんですが、モチーフが朝とか早朝とか、そういう感じになりがちではあります。そうよ、私は実体験を基にして書く作家……。いや、これ私のウィークポイントだと思うんで改善したいんですけど、インプットにも体力が必要で。言い訳です。

でまあ、反応はぽつりぽつりと作品自体にリアクション(いいねとか)をいただけていてありがたいなあと思いますし、たまーに読み手さんから「作風が好きです!」って直接言っていただけることもあるので、続けることって大事ですね、と。定期的に作品発表していたら傾向とか見てもらいやすいですしね。作風の宣伝にもなっているんじゃないかしら。表に出せる長いお話は今のところないんですが、興味持ってもらえたら誘導もしやすかったりするかしら? なんて。

あとやっぱりもう4ヶ月くらい続いてるんですかね、それだけ継続できるものがあると「継続できた!」という達成感もなかなか心地良いですね。500文字小説も週1で更新するというのを何年もやっていましたが、あれ、私もしかしてコツコツタイプなのかしら、と。私は凡人なのでやっぱり継続して手に体に書くことを馴染ませないといけないなあという意識はありますが。

まあそんなこんなで、これからも続けばいいなあ。

藤が咲いたよ